LGBTなど性的マイノリティをはじめ、さまざまな理由で婚姻の届け出をしない、もしくはできない事実婚等のカップルがパートナーとして誓い合ったことを証明する「茅ヶ崎市パートナーシップ宣誓制度」が2021年4月1日から始まりました。初日には、第1号カップルが佐藤光茅ヶ崎市長を訪ね、宣誓を行いました。
今回、第1号カップルとなったのは、Yさん(33)とOさん(24)。2人はやや緊張しながらも、初々しく声を合わせて宣誓文を読み上げると、佐藤市長から「おめでとう。末永くお幸せに」と祝福の言葉が贈られました。

声を揃えて宣誓を行ったYさんとOさん
その後の対談で、佐藤市長は「本来なら、国が舵を取ってすべきことで、さらに言えばこうした制度が必要のない寛容な世の中にならなくてはいけない。これから自由をつかみ取るために、2人で不自由を乗り越えていくかと思うが、社会で乗り越えていくことだと考えているので、気軽にどんどん相談してほしい」と語りました。

市長は書類を受け取り「おめでとう。末永くお幸せに」と祝福しました
これを受け2人は「市長がそこまで深く考えて下さっていたと知り、本当にありがたく思っています。茅ヶ崎以外にも、全国的にも認め合える社会になれば良いと思います」「記念すべき1号になれて、うれしいです」と笑顔を見せていました。
2月から茅ヶ崎暮らし
映像クリエイターのYさんは、映像制作の拠点として4年前に都内から茅ヶ崎へ移住してきました。住みやすさが気に入っていたことから、今年2月に県内に住むOさんを呼び寄せてともに暮らすように。茅ヶ崎市がパートナーシップ制度を導入することも後押しになったそうです。
2人は「以前からこうした制度を利用したかったし、会社からの家賃補助や緊急時の対応など、生活面での現実的な理由も志願するきっかけになりました。導入が待ち遠しかったです」と話しています。
茅ヶ崎市市男女共同参画課によれば、5日現在、3組が宣誓書を提出。市が発行する宣誓書受領証とカードを受け取ったそうです。