公的な本人確認書類として利用でき、様々な行政サービスを受けることができる「マイナンバーカード」。2016年1月から交付が開始されているが「申請に手間がかかりそう」「本人確認なら運転免許証でいいじゃないか」との理由でまだ申請をしていない方も多いのでは?執筆者である私もその1人。しかし、この1枚が健康保険証になったり、時間・場所を問わず、行政手続きがオンライン上できるらしい。まずはマイナンバーカードについて調べてみることにした。
【目次】
◎マイナンバーカードは暮らしに役立つの?
ー番号確認と本人確認が同時にできる唯一のカード
ーカード1枚で何が変わる?
ー備わる多様なセキュリティ
◎横浜市でマイナンバーカードを申請!
ー申請書の準備から
ースマートフォンで申請
ーパソコンで申請
ー約10分の簡単手続き、その場で写真(無料)も(これがおすすめ!)
◎申請後、マイナンバーカードの受け取りは?
マイナンバーカードは暮らしに役立つの?
番号確認と本人確認が同時にできる唯一のカード
2015年に日本に住んでいる1人ひとりに専用の12ケタの番号(マイナンバー)が通知されました。マイナンバー制度の始まりです。マイナンバーは、社会保障、税、災害対策の分野のうち、法律または条例で定められた行政手続きにおいて使用されています。マイナンバーにより、行政手続きにおいて情報が連携され、必要な添付書類が減り、利便性が向上すると言われています。また、職場や行政手続き、一部の金融取引などの際に本人確認書類とともにマイナンバーの提示が求められることがあります。その際マイナンバーカードがあると1枚で番号確認と本人確認ができます。

マイナンバーカードの表面

マイナンバーカードの裏面
カード1枚で何が変わる?
マイナンバーカード1枚でできることを調べてみました。
- 本人確認書類になる
- コンビニで住民票の写しなどの公的な証明書が取得できる
- 健康保険証として使える
- 子育てや介護の手続きがスマートフォンで可能に(現在は一部のみ)
- 証券口座開設手続きなど民間のオンラインサービスで活用できる
- 将来的には、運転免許証としても活用できるようになる(2024年度末予定)
「本人確認書類は運転免許証で十分」と思っていたけど、わざわざ区役所に行かなくてもコンビニで住民票の写しなどの証明書が受け取れるんですね。さらに健康保険証や運転免許証としても活用できることから、マイナンバーカード1枚で生活が便利になりそう。でも、このカードにはたくさんの個人情報が入っているイメージだけど、落としたりなくしたりしたときに、個人情報が流出したり悪用されたりしないのかが少し心配。セキュリティについても調べてみることにしました。
備わる多様なセキュリティ
- マイナンバーカードには、氏名、住所などが印字されていますが、顔写真入りのため、対面での悪用は難しいです。
- オンライン手続で使用するためには、本人しか知らない暗証番号が必要となっています。暗証番号は、一定回数間違えるとロックがかかり、サービス自体が利用できなくなります。
- カードのICチップには、税や年金などの個人情報は入っていません。不正に情報を読み出そうとすると、ICチップが壊れる仕組みが取られています。
- もし、紛失や盗難の場合にはコールセンターがあり、24時間365日体制でカードの一時利用停止ができます。
調べてみると、いろいろなセキュリティ対策がとられていました。カードを大切に扱い、暗証番号は他人に分からないようにする、キャッシュカードやクレジットカードと同じように、なくさないようにする。そんなことで、オーバーにとらえることはなさそうですね。それでは申請に…。申請はどうすればできるんですか…!?
横浜市でマイナンバーカードを申請!
申請書の準備から

手書き用のマイナンバーカード申請書
マイナンバーカードの申請には、申請書が必要となります。申請書は、通知カード(個人番号通知書)に同封されているほか、国から2022年2月中旬から下旬(75歳以上の方)、2022年7月~9月(75歳未満の方)にかけて未申請者向けに郵送されています。
紛失した場合でも、国や横浜市のホームページからダウンロードができます。※ダウンロードした申請書では、スマートフォンやパソコンによる申請には、使用できません。
この申請書に必要書類を記入し、顔写真を貼付の上、郵送で申請します。
スマートフォンで申請
送付された申請書の二次元コードを読み取って自分のスマートフォンから申請します。
- メールアドレスの登録
- 顔写真の登録(スマートフォンやデジタルカメラで撮影したデータを利用)
- 申請書情報を入力
の3ステップで簡単に申請ができます。
パソコンで申請
送付された申請書に記載された23ケタのIDを申請用サイトに入力してインターネットから申請します。
- メールアドレスの登録
- 顔写真の登録(スマートフォンやデジタルカメラで撮影したデータを利用)
- 申請書情報を入力
パソコンでも同様、簡単に申請ができます。
スマートフォンやパソコンで申請できるのは、嬉しいですね。ただ、「申請書をなくしてしまって…」「スマートフォンやパソコンは使い慣れていなくて」となかなか申請ができないと思っている方も多そう。そんな皆さんのために横浜市では、市役所や市内の商業施設等で申請のお手伝いをしているそうなので、その現場に伺ってみました。
(2022年6月時点の情報)
約10分の簡単手続き、その場で写真(無料)も(これがおすすめ!)(2022年6月時点の情報)

顔写真の撮影の様子
横浜市役所で実施している申請サポート会場に行ってみました。サポート会場に行くときは、二次元コード付申請書などをお持ちいただくとスムーズです(お持ちでなくても、サポートは受けられます)。
まずは顔写真の撮影から始まりました。
- 撮影は無料で、その場ですぐに印刷し、申請書に貼り付けます。

申請のお手伝いの様子
申請書作成ブースには、
- 手書きの申請書と封筒が用意されていました。
- 申請お手伝いスタッフのアドバイスを受けながら記入しました。
申請書と封筒に必要事項を記入した後は、申請書を封筒にいれ申請サポート会場の近くの郵便ポストに投函すれば完了。写真撮影込みで約10分程度。簡単で気軽に申請できることがわかりました。これおすすめです。
横浜市役所2階や、市内各地の商業施設などで申請サポート会場が設けられ、申請することができます。実施会場や日程などの詳細は下記のURLからチェックしてみてください。
申請後、マイナンバーカードの受け取りは?
マイナンバーカードは申請後、約1カ月~2カ月で受け取りができるようになります。
- 受け取る場所は、お住まいの区の区役所か市内に4つあるマイナンバーカード特設センターです。
- 受け取りには予約が必要(西区役所、栄区役所は不要)
- 申請後に自宅に届く交付通知書と本人確認書類を持参
- 特設センターごとに受け取りできる居住区が決まっています(下記表)。
- 特設センターは、土・日・祝日、平日夜間もカード交付を行なっています。

各特設センターが対象としている居住区(2023年3月時点)
マイナンバーカード特設センターや区役所への受け取りについて、詳細は横浜市のホームページで確認してください。
無事、マイナンバーカードが手に入りました。最初は手間がかかりそうだし、本当に必要なのか疑問に思っていましたが、調べてみると簡単に手続きができることがわかりました。また、マイナンバーカードを持つことで、コンビニで住民票の写しが取れたりと、生活が便利になることもわかりました。このページを読んでいただいた皆さんの中で、マイナンバーカードを持っていなかったら、この機会にぜひ申請をご検討ください。