海老名市が拠点の「EBINAお登美さん財団(申請中)」が一般参加型の音楽コンテスト「EBINA Prix Shimizu(エビナ プリシミズ)2023」の出場者を募集しています。コンテストは海老名市と海老名教育委員会の賛同を得て、地域の文化活動の活性化を目的に企画。同財団では「毎年11月3日に誰でも参加できる楽しい文化的イベントを開催したい」と話しています。
EBINA PrixShimizu2023とは
演奏の技術はもちろん、完成度や表現力を競う参加無料のコンテスト。募集するジャンルはクラシック・邦楽・世界音楽の3部門で、作曲家の青島広志氏や能楽師の田崎甫氏などの専門家らが審査を担当します。

海老名市文化会館小ホール
各部門の入賞者1〜3位には賞金のほか、来年4月7日(日)に海老名市文化会館で開催する受賞記念コンサートの出場資格も進呈されます。

※画像はイメージです
主な流れ
- 一次選考(8月20日必着) 書類&動画審査
- 予選(9月3日) 5分以内で申請動画と同曲演奏
- 本選(11月3日)
※予選と本選の会場はGalerieClaude in Ebina倉庫(海老名市社家2−16−12)。コンクリート床、天井4m、荒木壁で音響良好。グランドピアノ以外の必要機材は各自で用意ください。 - 受賞記念コンサート(2024年4月7日)
賞金(部門別)
- 1位…10万円
- 2位…7万円
- 3位…3万円
審査員
青島広志(作曲家)、田崎甫(シテ方宝生流能楽師)、温井亮(録音マイスター NPO法人ロングタイムレコーダーズ理事)
海老名の芸術と文化振興に「EBINAお登美さん財団」
「EBINAお登美さん財団」の名称は、全国地域婦人団体連絡協議会(=地婦連)海老名支部長を40年近く務めた清水登美子氏(1920-2007)が当時、「お登美さん」の愛称で親しまれていたことに由来します。登美子さんは琴の師範でもあり、芸術分野でも活躍していたそうです。長女の宏枝さんは、かつて地域活動に精力を傾けた母の想いを受け継ぎ、故郷・海老名の文化振興を図ろうと財団設立を申請し、EBINA Prix Shimizuの開催に着手しました。
現在、都内に住んでいる清水さんは財団設立の申請を機に、実家があった海老名市社家にステージ道具や美術品を収蔵する「GalerieClaude in Ebina倉庫」を建設。継続した活動を見据えて着々と準備を進めています。
Galerie Claude in Ebina倉庫
今年度2023年度は「クラシック・邦楽・世界音楽」の3部門ですが、今後は絵画や写真などのヴィジュアルアート、コントや浪曲、落語といったパフォーマンスのコンテストも予定しているそうです。
Prix Shimizuの歩み
クラリネット奏者者の第一人者で、国立音楽大学の学長も務めた武田忠善氏との出会いが、その後のPrix Shimizu開催の転機になりました。将来有望な若手育成を目的に国立音楽大学声楽専科の学生を対象に2013年から6回のPrix Shimizuを実施。また、2015年には尊敬するオペラ演出家のピーターコンヴィッチューニー氏から招待されスロバキア国立劇場へ。オペラ作品の制作過程に触れる中で、「テノール限定」としたPrix Shimizuを現地で開催。劇場支配人やスロバキア国立大学教授、芸術監督らが審査員を務めるなど、そうそうたる顔ぶれを巻き込んで現地の芸術振興に大きな影響を与えました。海老名での開催は、宏枝さんが長年経営していた(有)MSインターナショナルを2022年12月にたたんだこと機に、渡部美憲さんと原田由香さん、中村卓さんの友人3人に協力してもらい、「ちょっと奇抜で気軽に参加できるイベントを」としてEBINA Prix Shimizuを企画したそうです。

スロヴァキアで行ったPrixShimizuには劇場支配人や芸術監督、スロヴァキア国立大学の教授らも運営に携わった
海老名に恩返しを
清水さんは「EBINA Prix Shimizu2023」の初開催について、「多くの方々に支えられた人生でした。今度は私が恩返しをする番が回ってきたという感じでしょうか」と話していました。
応募フォーム
以下よりご応募ください。動画は各種ファイルURLを記入してください。