「生涯現役フルライフはだの」では、シニア(55歳以上の高年齢者)の方が希望する働き方を応援するため、一緒になって相談に応じながら就労に向けてのサポートを行っています。
ここでは、実際に「生涯現役フルライフはだの」に登録して就職した利用者の方、また採用側である事業所等の人事担当者の方にお話を聞きました。
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■ File.3 鶴巻温泉 弘法の里湯
◎交通誘導業務:大森雄三さん
◎総支配人:船橋崇裕さん
■ File.4 株式会社タウンニュース社
◎清掃業務:住本文子さん
◎PPP事業部部長:府川美穂さん
File.3 鶴巻温泉 弘法の里湯
◎交通誘導業務:大森雄三さん(取材時81歳)
「生涯現役フルライフはだの」に登録したきっかけは?
神奈川県知事が「人生100年時代になる」と言った言葉が印象に残っていて、元気な高齢者の仕事の場を設けることが大切だと思っていました。定年後はシルバー人材センターに登録していましたが、そこで出来る仕事も年齢制限があり、フルライフはだのに登録しました。
弘法の里湯に応募したきっかけは?
ずっと趣味で料理をしていたので、料理関係の仕事も楽しいかと思って2~3年探していましたが、なかなか見つかりませんでした。80歳を過ぎたある日、弘法の里湯の募集を見て、これが最後のチャンスだと思い応募したところ、採用をいただいて驚きました。
職種は交通誘導業務ですが、どんなことをしていますか?
週2~3回出勤し、施設へ自動車で来館された方に駐車券を渡したり、交通誘導をしています。
仕事をしていていかがですか?
毎朝散歩をしているので足腰には自信がありましたが、やはりずっと立ちっぱなしなので疲れます。しかし、施設の職員の方がお客様への対応がある時以外は椅子に座っててもいいなど、様々なことに理解を示していただき、許可をいただけるのでやれています。
最後にひとことお願いします。
◎総支配人:船橋崇裕さん
「生涯現役フルライフはだの」に登録したきっかけは?
弘法の里湯は秦野市営ですので、秦野市が関わっている「生涯現役フルライフはだの」に登録しています。
55歳以上という年齢制限に不安などはありませんでしたか?
当施設は幅広い年齢層の方が利用されていますが、比較的多いのは高年齢の方です。そのため、55歳以上という年齢については、むしろ同世代ゆえにお客様もかしこまらず、気軽に接していただける年齢だと思っています。また経験も豊富なので、業務の指示だけで動いていただけるのも、メリットだと思います。
大森さんの仕事ぶりについてはいかがですか?
交通誘導という外での仕事なので、80歳代という年齢に最初不安があったのは確かです。しかし、まずはやってもらって、本人ができるのなら続けてもらおうと採用しました。今までの経験を生かし、仕事がしやすいよう自分で試行錯誤していただいています。私たちとしましても、施設の理念である「お客様第一」が守られるのであれば、やってみてくださいとお伝えしています。大森さんはその点、お客様はもちろん仲間ともうまくやっていただいているので任せられます。
最後にひとことお願いします。
当施設は秦野市の日帰り温泉であり、「癒し」をテーマにしています。スタッフもその雰囲気を大切に、お客様にゆったりと過ごしていただけるような接客を心掛けています。お客様に「また来ます」と言っていただけるよう、みんなでスキルを磨いていきたいです。
施設データ:鶴巻温泉 弘法の里湯
秦野市鶴巻北3-1-2 TEL 0463-69-2641
https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000001157/index.html
File.4 株式会社タウンニュース社
◎清掃業務:住本文子さん(取材時67歳)
「生涯現役フルライフはだの」に登録したきっかけは?
仕事がしたいと思っていたところ、たまたまパンフレットを見かけ、相談に行きました。話をお聞きし、その場で登録をしました。合同就労説明会などにも参加しています。
仕事内容を教えてください。
タウンニュースビルのトイレ清掃を主として、館内や駐車場などの掃除、洗剤類などの備品の補充などです。指示があれば、3階にあるホールの椅子をアルコールで拭いたりといったこともしています。
実際に働いてみて、この仕事はいかがですか?
応募要項に「トイレが綺麗と評判」と書いてあり、実際に仕事を始めた当初から綺麗だったので、「しっかり持続していかないと」と思っています。仕事は一人体制なので、同じ仕事をしている他の方と作業の仕方が違うな、と思うこともありますが、自分なりに工夫して続けています。
最後にひとことお願いします。
仕事は慣れるまで大変ですが、ためらわずに挑戦してみると良いと思います。誰でも最初は新人。続けて、仕事を自分のものにすれば、楽しいです。
◎PPP事業部部長:府川美穂さん
「生涯現役フルライフはだの」に登録したきっかけは?
フルライフはだのが設立したばかりのころに、たまたま職員の方から紹介をいただき登録しました。タウンニュースビルには、地域情報紙『タウンニュース』の編集を行う秦野支社(秦野編集室・伊勢原編集室)のほか、ビル内の貸室やホール運営、管理を行う施設課が入っており、管理面から清掃などができる地元にお住まいの人材を確保したいと考えていました。
55歳以上という年齢制限についてどう思いますか?
社会経験が豊富なので、責任感を持ってやっていただける方が多く、そういった方が登録しているので助かっています。事細かに仕事内容を指示できないこともあり、自分の判断で仕事ができるようなはじめからある程度任せられる人材が欲しかったので、フルライフのコンセプトと弊社の考えが合致していました。
住本さんの仕事ぶりはいかがですか?
仕事は基本的に1人でやっていただいていますが、タウンニュースビルには貸室やホールを使う一般の方だけでなく、タウンニュースの編集スタッフもいるので、そのスタッフと会話をしたり、コミュニケーションを取っている姿も見かけます。元気に楽しく、仕事もしっかりしていただいているので、良い人材に来ていただけたと思います。
最後にひとことお願いします。
地域密着をモットーに、秦野市からスタートしたタウンニュースの拠点とも言えるのが、ここ「タウンニュースビル」です。地域の皆さまに愛され、気軽にご利用いただき、そして、立ち寄っていただける施設であり続けるよう精進していきます。ビル内には地元のテナントさんも入っております。ぜひご利用ください。
企業データ:株式会社タウンニュース社
秦野市南矢名1-5-13タウンニュースビル 施設課:TEL 0463-77-0025
https://www.townnews.co.jp/