小田原桜名所の一つ「西海子小路」(さいかちこうじ)では、約400mの区間に約50本のソメイヨシノが咲き誇る桜のトンネルが楽しめます。江戸時代は17の武家屋敷が軒を連ねていた、古き良き時代の名残感じる桜の景色がお花見客を出迎えます。
サイカチの樹が植えられてたことから名付けられたという西海子小路は、明治から昭和にかけて、多くの文学者が住み、文学活動が盛んに行われていました。今や小田原の閑静な住宅街として知られるようになりました。
北原白秋「白秋童謡の散歩道」
北原白秋に谷崎潤一郎、北村透谷、川崎長太郎に尾崎一雄・・・。 明治から昭和にかけて、小田原には数多くの有名な文学者が住んでいました。

小田原文学館入り口
西海子小路の道沿いには、そんな小田原にゆかりのある文学者の資料を紹介した「小田原文学館」や、北原白秋の資料を展示している「白秋童謡館」、昭和を代表する私小説家・尾崎一雄の書斎(移築)があります。
※文学館の開館時間等はHPでご確認ください。

外国の建築様式を取り入れた小田原文学館
森の中に佇む、白壁の洋風建物が素敵な小田原文学館。屋根はスペインから輸入された瓦だとか。窓やテラスなど、様々な洋風建築が取り入れられています。お花見とともにのんびり小田原歴史散策ができます。

桜が開花すれば辺り一面が桜色に染まります(撮影:2018年3月26日)
中庭には、テラス席やベンチがあります。桜も楽しめるので、文学館の景色とともに優雅な気分でお花見できます。
小田原文学館から「からたちの花の小径」へ

北原白秋の童謡作品にちなんだ散歩道「からたちの花の小径」
そんな小田原文学館からは、北原白秋の童謡作品『からたちの花』にちなんだ散歩道「からたちの花の小径」を目指すことができます。
小田原の水之尾道で見つけた、からたちの花をきっかけに誕生した作品と言われていることから、その一部を散歩道として整備。市民の手により、からたちも植樹され、白秋ゆかりの地として自然散策スポットとして親しまれています。
西海子小路をはじめ、白秋が想いを寄せた散歩道を、ぜひ散策してみては。

小田原文学館からからたちの小径への散歩道(小田原市より)