映画ファンによって作られた市民団体「横浜キネマ倶楽部」による映画上映会が5月4日午後1時から、みなみん(南公会堂)で行われる。
上映されるのは、1978年にイタリアで製作された「木靴の樹」。19世紀末、北イタリアの農場で暮らす4家族をドキュメンタリー風に描いた作品。農場の土地、住居、樹木までもが土地の所有者のもので、家族の収穫の3分の2が土地所有者に渡る仕組みになっており、貧しい生活を強いられていた。その中で大地の四季とともに暮らす4家族を慈しみを込めて描いている。作品はカンヌ国際映画祭のグランプリ(現在のパルム・ドール)を受賞。手掛けたエルマンノ・オルミ監督は「イタリアの名匠」と呼ばれた名監督。
主催者側は「人間が疎外されずに自分自身が主人公であるような社会を作るための大地からのメッセージを感じてほしい」とする。上映前の午前11時40分からは事前学習交流会あり。入場料は前売り1000円、当日1300円。有隣堂などで販売中。問い合わせは横浜キネマ倶楽部【電話】080・2554・8023。