オンラインを活用し、本の修理方法が見られる動画発信
戸塚区と戸塚図書館が策定していた、読書活動を推進する「第二次戸塚区読書活動推進目標」がまとまった。その中の新たな取り組みとして、オンラインを活用し、本の修理方法が見られる動画発信を11月12日からスタートしている。
今回の新規事業名は「とつか読書チャンネル」。本に関する情報をYouTubeで発信するものだ(区ホームページから閲覧可能)。
図書館司書が修理手法を分かりやすく紹介
12日にアップされたのは、同図書館司書が、「破れたページ」「はずれたページ」「本の背」――の修理手法を紹介する動画3本。いずれも5〜6分程度に簡潔にまとめられており、絵本や文庫・単行本をボンドや専用補修テープなどを使って修理する方法が分かりやすく紹介されている。
要望の多さに対応
今回の取り組みは、地域の小学校でボランティアをする保護者などから、本の修理講座の依頼が同図書館に寄せられていたことによる。2019年度は区内6小学校、のべ102人に司書が出張で出向き、動画と同様のことを伝えている。
山崎祐司司書は「コロナ感染が広がるなか、対面での講座ができなくなった。図書活動を支えてくれるボランティアの人たちに役立つことをとの思いで始めた。本を大切にする気持ちを伝えたい」と話し、区担当者は「子どものうちから本がそばにある環境を提供したい。その一環となれば」と語る。
このほか「二次目標」の新規事業は、地域の歴史的資料などの収集・保存の検討。また、拡充策としては、親子向け読み聞かせの区内全域実施などが掲げられている。