木月小学校の5年生は現在、中原図書館で矢上川の環境についての展示会「矢上川(やがみがワ)ールド〜矢上川調査隊〜」を行っている。「汚い」「ごみが多い」など悪い印象が多いことを受け、本当は水質が高く多くの生き物が生息する矢上川の魅力を伝えるもの。2月1日まで。
ごみ、歴史、水質、生き物
展示会はごみ、歴史、水質、生き物の4項目別で、1955年頃に矢上川の水質が人口増加により悪化してから改善されるまでの変遷や、児童らが調査で見つけた魚や植物を紹介している。5年1組担任の小川信治教諭は「矢上川での学びを通し、児童らの環境への興味の高まりを感じた。視野を広げ、いろんなことに興味を持つきっかけになれば」と話す。
矢上川を通しての環境学習は毎年5年生が行っている。今年は児童らから「校内や地域にとどまらず、もっと多くの人に矢上川の現状を知ってほしい」という声が上がったため、同校が川崎市に相談し展示会が実現した。今後は地域と連携し、川の清掃活動やポイ捨て禁止ポスターの掲示なども検討している。
矢上川を知ってほしい
中心になって活動した1組の石川楓華さん(11)は「調べる前は汚いと思っていたが、生き物がいっぱいいて驚いた。マイナスイメージを持っている人は多いと思うので、矢上川の本当の姿を知ってほしい」、2組の上林航太さん(11)は「他のグループにも意見をもらって、見やすいように文章を減らすなど工夫した。多くの人に見てほしい」と話した