メンタルヘルスの理解を深めてもらおうと、宮前図書館(岡野正志館長)が「こころのケア」に関するコーナー展示を行っている。
館内の一角で、メンタルヘルスに関する図書館資料など約80冊の貸出や、川崎いのちの電話や市健康福祉局と連携し電話相談窓口の周知、ポスター・パンフレット等を使った情報提供をしている。コロナ禍による心のケアのためのパネル展示も行い、メンタルヘルスへの理解を深める狙い。
企画したのは職員の吉永信子さんと舟田彰さん。舟田さんは「80冊ある本はほぼ貸出されている。それだけ関心ある人が多いのではないか」と話す。
同図書館では3月の自殺対策強化月間を受けて3月初旬から月末までの展示を予定していたが、貸出冊数の多さや「5月病」など利用者の関心が高いことから6月1日まで展示を延長した。状況によっては再び延長の可能性もあるという。
舟田さんは「メンタル不調を訴える人が多い時期だからこそ、情報を必要とする人の助けになれば」と語る。