「事業を成功させるには」「伸びる起業家」多くの自己啓発本が書店に並ぶが、どれが「正解」?そんな中「コロナ禍でも伸びている企業」が集まる会合があると耳にした。
なんでもそのセミナーに参加すると「迷いが消え、家庭のトラブルも解決、自己肯定感がアップし、事業も軌道に乗るようになった」…人呼んで「経営者の自己変革の実践して行く場」。そんなうまい話があるものかーー?
噂の、藤沢市倫理法人会の「モーニングセミナー」に潜入した。
体験を語る
イベントは毎週土曜日。モーニングということもあり時間は午前6時半から。は、早い!しかし、早朝の澄んだ空気を歩くと、頭のもやが晴れていくようだ。会場の辻堂駅北口から徒歩5分のアイクロス湘南6階会議室に到着。窓からは富士山を望む湘南の絶景。気分が高揚する。
朝礼の後、いよいよセミナー開始。今回は3期目の会長より挨拶を兼ねた「私にとっての倫理法人会」。
- これまでの講演者を聞くと、業界で注目の若手起業家から大手企業代表など様々。このセミナーは同会所属の経営者や外部の専門家らが、自らの体験をもとに語る講演の場なのだ。
講演内容も、コロナ禍で苦境に立った時の経験や家庭でのトラブルなど様々。他の講演会との大きな違いはシンプルに「講演者が楽しそうにしている」点だ。伸びている企業主が、今自分が感じていること、考えていることを本音で語ってくれるまたとない機会。
異業種で意見交換できる場
ふと会場を見ると、業界のライバル同士や所属の異なる政治家、30代の若手と60代のベテラン、普段は関わらないような異業種同士がフランクに意見を交わしている。
年齢や肩書に関係なく、それぞれが悩みを共有し、忖度ない自分の思いを打ち明ける。謙虚に受け止め、時には反論しつつ、皆が前向きだ。これは、社会の理想図だ。「人と人」同士が、本音で話し合い、互いに学び合う環境に衝撃を受けた。
- 会長の寺嶋真弓さんは「会社も家庭も、人の集まり。企業の行う事業も、人と人との関わりの中で生まれる生産。倫理法人会では「人」について学びを深めます」と微笑む。(寺嶋真弓会長は2022年8月で退任)
倫理法人会は40年来、日本全国会員7万社、拠点は700超。神奈川県では約1800社が参加し藤沢単会は創立10年。
潜入結果は「伸びている企業が参加」でなく「参加すると企業が伸びる」。
作家デビューの主婦や湘南実業家、農家まで参加者は実に多種多様。体験参加は無料。一度参加するとその魅力がわかるはずだ。