横須賀美術館(鴨居4の1)で12月18日(土)から特別展示「仏像と墨画 令和2年度の横須賀市新指定重要文化財」が開かれる。
市は地域の歴史を伝える貴重な文化財を「重要文化財」として指定し、その保護を行っている。今回は、このうち昨年度指定された2点を同館で特別展示する。個人蔵の長島雪操「墨梅図」と浄土寺(西逸見町)蔵の「銅造観音菩薩立像」で、「地域に伝わる大切な文化財を間近に見ることのできる貴重な機会」と同館。市が指定する文化財のうち「有形」は70点以上あるが、公開の機会が少ないのが現状。浄土寺では、この仏像が三浦按針に由来する「念持仏」とされていることから、毎年4月の「按針忌」法要で公開している。美術館で展示することは珍しく「多くの人に観てもらえる機会が増えるのは嬉しい」と同寺。
もう1点の「墨梅図」は1890年前後の作で直系の子孫が所蔵。作者の長島雪操は八幡久里浜村の名主。この作品は独創的な雪操画の頂点に位置付けられている。
展示の会期は2021年4月3日(日)まで。