人気テレビ番組「水曜どうでしょう」に関連するネット配信番組のスタジオが新城の築50年のマンションの一室に設けられる。オーナーで、建物を管理する(株)南荘石井事務所代表の石井秀和(47)さんは、街の活性化につながることを期待する。
配信番組「藤やんうれしーの水曜どうでそうTV」
2019年に開設されたユーチューブの配信番組「藤やんうれしーの水曜どうでそうTV」は、チャンネル登録者数が40万人を超える。番組を配信するチーフディレクターの藤村忠寿さんとカメラ担当ディレクターの嬉野雅道さんは、俳優の大泉洋さんらが出演する北海道テレビ制作のバラエティー番組「水曜どうでしょう」に参加する「どうでしょう班」の主要メンバーとして知られる。
知人を通じて関東に拠点となる場所を探していることを知った石井さんは、2021年11月に藤村さんや嬉野さんらと初めて対面。所有する築50年の第六南荘の一室をスタジオにする話が進んだ。
壊す前に面白いことを
第六南荘は老朽化が進み、いずれ解体して建て替えることが決まっていた。「壊す前に面白いことをしよう」と、現在は住居というよりも店舗などが入る地域のコミュニティー拠点としての利用が中心。スタジオを作るにあたり、両隣が空き部屋になっていて音を出しても周囲に迷惑をかけない一室を用意した。
新城の街の知名度アップも
「藤村さんらが番組内で、一緒に行った近くの店の料理をおいしかったと言ってくれたり、新城を気に入って面白い街だと思ってくれたのもうれしい」と石井さん。
すでに番組では、拠点となる場所が決まったことを案内する動画も公開された。藤村さんらとの打ち合わせ中には、スタジオを飛び出して、新城の街を歩きながら紹介する構想の話も出たという。石井さんは番組の拠点となることで、新城の街の知名度アップや地域の人々との交流会の実現などにも期待を寄せる。
2022年4月からの本格配信予定
本格的な配信は4月からの予定で、月に1回ほどのペースで動画を更新。今後番組内では、中原区内でDIY作業場を提供している中原工房が技術指導で協力し、藤村さんらがスタジオを完成させていく様子も公開する。