NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する御家人やゆかりの地を紹介する「鎌倉殿を支えた13人の重臣ガイドブック」を点字訳したものが4月18日、鎌倉市に寄贈された。
点訳をしたのは、栃木県で活動する若松三次郎さん(83)。古都鎌倉を愛する会の中村公司会長が仲介役となり、今回の寄贈が実現した。
若松さんが点訳した内容は、全国視覚障がい者情報提供施設協会が運営するウェブサイト「サピエ図書館」にも納められており、登録者は全国どこからでもダウンロードし、利用ができる。
定年後に活動を始めて17年という若松さん。最近では鎌倉幕府に関する本3冊のデータを公開し、現在は『吾妻鏡』を点訳中という。松尾崇市長は「市としても共生社会の実現に取り組んでいる。多くの方に鎌倉の魅力を伝えることができ、うれしい」と話した。
ドラマ館内容も点訳
また、「鎌倉殿の13人大河ドラマ館」の展示内容を点字訳した本が4月27日からドラマ館で利用できるようになった。
点訳したのは、広報かまくらなどの点訳に協力している「鎌倉市点訳赤十字奉仕団」。利用希望者は、ドラマ館入場時に申し出を。
英語訳ガイド本も
さらに、フェリス女学院大学の文学部英語英米文学科の学生と教員が、「鎌倉殿の13人」に登場する人物のガイドブックの英語版を作成した。
英語版ガイドブックは、同大学文学部日本語日本文学科中世文学ゼミの学生が先ごろ作った日本語版を翻訳したもの。
日本語版・英語版のデータは、鎌倉市のホームページ【URL】https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/taiga/guidebook.htmlで閲覧可能。