NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 が1月9日(日)にスタートする。鎌倉幕府の将軍の家臣13人が繰り広げる勢力争いを題材としたこのドラマ。鎌倉に近接する戸塚区では、武将やその親族のゆかりの地がいまも存在する。
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13人の1人で重臣筆頭となる武将「梶原景時」。梶原氏の祖・平安後期に鎌倉周辺一体を治めていた鎌倉権五郎景正は、景正が戦いの際に左目に怪我を負い、専念寺(深谷町)で祈りを捧げたところ、傷が癒えたという逸話が残される。
戸塚郷土誌によると、1185年〜1190年頃に末裔である梶原景時が専念寺を再建したとされる。
また、隣接する三島神社は同じころに景時が権五郎を祀る御霊社として創建。後に社号を三島神社へと改称されたと言われている。
ドラマでは、この景時の役を中村獅童さんが演じる。
往年の面影、いまも
上矢部町にある丹後局供養塔は13人の武将の1人で佐藤二朗さん演じる比企能員の妹「丹後局」を祀る。丹後局は頼朝からの寵愛を受け、身ごもるが北条政子の逆鱗に触れ、鎌倉を追われた。その道中、現在の上矢部町で産気付き男子を生んだとされる。
そのほか、戸塚町の清源院は野添義弘さん演じる安達盛長の一族長林氏によって長円寺として建立(江戸時代に改称)。
このように戸塚区には鎌倉時代の面影がいまも色濃く残っている。