幸区神明町の大沢文男さん(89)が2カ月ほど前から、自宅ガレージを改装して工房にし、ドングリなどの手作り細工を制作、展示している。
5、6年前から制作
大沢さんが手作り細工を始めたのは5、6年前。ネックレスやコサージュ、リースなどを自然のものを生かし制作。素材はドングリをはじめ、梅干しの種、モモの種、サクランボの種、ビワの種、アケボノスギの実、ツバキの実、銀杏、クルミなど多種にわたる。ほとんどが近所のさいわい緑道や南河原公園で手に入るものだという。
大沢さんが師匠と呼ぶ石田テルヨさん(82)から「ドングリ細工をやってみないか」と声をかけられたのがきっかけで制作を始めた。石田さんとはさいわい緑道での散歩でもともと顔見知りだった。現役時代は漆塗りの職人で、引退後はさいわい緑道の整備やバラの世話なども手掛けていた大沢さん。自然への興味と、職人としての腕が鳴り、石田さんに習うと上達は早かった。
作品は近所の人たちにも評判となり、これまでに数十個、人にあげてきた。中にはリクエストで作ったものもある。
気軽に声を
車を手放したことを機に、ガレージを改装。今までは家の中でひとりでの作業だったが、今後は他の人とも制作を楽しみたいという。「欲しいという人にはあげてきたが、自分でも作ってみてほしい。作り方は教えるので、気軽に声を掛けて」と仲間を募集中だ。
問い合わせは大沢さん(【電話】090・9326・3328)。