定員を10人に制限
明治大学平和教育登戸研究所資料館の見学会が2022年10月1日(土)から、およそ3年ぶりに再開する。感染症対策として、定員は従来の25人から10人に制限。2022年内は各月2回ずつの開催を予定している。
戦争遺跡巡り理解深めて
旧日本陸軍が秘密戦の兵器や資材を研究・開発するために設置した登戸研究所。現在の明治大学生田キャンパスは同研究所の敷地内に立地する。資料館は研究施設を利用した博物館として、2010年に開館。2022年9月中旬までに累計8万3千人以上が来館している。
コロナ禍では臨時休館や一般向けの来館休止など対応に追われた同館。一般来館の制限は徐々に緩和し、現在は事前予約制で毎時10人まで受け入れている。元々月に1、2回開催していた見学会は、人が集まることやキャンパス内を巡ることから休止が続いていたが、情勢を鑑みて再開の運びとなった。
館長の山田朗氏がガイド
見学会のガイドは同館館長で文学部教授の山田朗氏、または同研究所の実態解明に尽力してきた展示専門委員の渡辺賢二氏が担当。約2時間半かけて、研究所の面影を残す学内遺跡や館内展示を解説する。山田氏は「見どころを最も短時間に知ることができ、知識を深められるイベント。この場所でかつて戦争のための仕事が遂行されていたということを感じ取ってもらいたい」と語る。
要事前申込・先着順
2022年は10月1日、15日、11月12日、19日、12月17日、24日に開催。午後1時(12月17日は午前10時)から、中央校舎1階ロビー集合。参加無料で事前申し込み先着順。
詳細は同館サイト。(問)【電話】044・934・7993(祝日除く(水)〜(土))