様々な地域密着活動に取り組む川崎フロンターレ。その最たるものが商店などへのポスター貼り。クラブスタッフが直接訪れてコミュニケーションを図ることで、サポーターとクラブの距離が縮まると好評だ。
川崎大師駅近くの銭湯「寿恵弘湯」の星野義孝さんも「応援の気持ちをじかに伝えられる」と毎回楽しみにしている。
星野さんはクラブがJFLの時からのサポーター。今や恒例の川崎大師平間寺での必勝祈願会が1998年に初めて行われた際、大師駅前商栄会のスナックで選手たちを激励したことがいい思い出となっている。忘れられないのはJ1初優勝をした翌年の商店街へのあいさつまわり。じゃんけん大会のアトラクションで鬼木達監督自ら参加者にプレゼントを渡す役割を担ってくれたこと。「当日の突然のお願いにもかかわらず、快く引き受けてくれた」と、監督のその優しさに心打たれたという。
中村憲剛さんと一緒に銭湯に入ったことも印象深い。川崎浴場組合連合会とクラブの共同企画「ケンゴ湯」のプロモーションで中村さんが銭湯に入る場面があった。スタッフから星野さんも一緒に入るように言われて、ためらっていると、中村さんが「一緒に入ろう」と誘ってくれて踏ん切りがついたと、当時を懐かしむ。
「フロと風呂のつながりで、一緒にやってこられたことに感謝している。フロンターレの応援はライフワーク。これからも応援し続ける」と力強く語った。