西菅田団地で10月30日、ブックフェスティバルが初めて開催された。
この取り組みは、文化資源の乏しい西菅田でイベントを通し、地域住民に本に親しんでもらおうと企画されたもの。
会場では団地内で集められた古本を新たな人の手元に送る「わたしの古本市」が開かれ、机に並べられた本を手に取りながら話に花を咲かせる地域住民らの姿が多く見られた。またチェロの演奏と俳優による『セロ弾きのゴーシュ』のリーディングも上演。子どもから高齢者まで多くの人たちが、音楽とともに進む物語に耳を傾けていた。
そのほか『あらしのよるに』の演劇や読み聞かせ、約3千冊を載せて走る移動図書館「はまかぜ号」が登場するなど、様々な企画が実施された。
訪れた人たちは「朗読と演奏が素敵だった」「お芝居が面白くて、子どもたちと楽しめました」などと話していた。