国際大会優勝のピアニスト・黒木雪音さんらが出演

　新百合ヶ丘駅周辺の複数のホールで開催される総合芸術祭、川崎・しんゆり芸術祭（アルテリッカしんゆり２０２３）の記者会見が１月18日、川崎市役所で行われた。15回目を迎える今回は、２０２２年２つの国際大会で優勝したピアニスト・黒木雪音さん（昭和音楽大学大学院）らが出演する。

　同祭は、芸術系大学や芸術団体の活動拠点があり、市民の芸術活動も盛んな麻生区の立地を生かし、２００９年の春から毎年開催。オペラやバレエ、オーケストラ公演、演劇、伝統芸能、落語など、幅広い分野の舞台芸術が、約１カ月にわたり公演される。

25演目30公演

　今回は、４月から５月にかけて、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワや麻生市民館、多摩市民館などを会場に25演目30公演を予定。５月７日（日）の東京交響楽団のコンサートには、ダブリン国際ピアノコンクールとリスト国際コンクールで第１位に輝いた黒木さんがソリストとして出演。小林研一郎氏の指揮で、リスト「ピアノ協奏曲第１番」を披露する。

　記者会見で黒木さんは「川崎市麻生区に住んで６年目になり、地域への思いもあつくなっている。一番好きな作曲家のリストの曲を、アルテリッカで演奏できることは光栄」と話した。

チケットは２月１日 発売開始

　初めての取り組みとして、24年度のかわさき都市緑化フェアを盛り上げようと早野のいちご農園や稲田多摩川公園を会場にステージトラックコンサートも予定している。

　チケットは２月１日（水）発売開始。詳細はアルテリッカしんゆりのウェブサイト。