かこさとしさんと親交
幸区にゆかりのある絵本作家・かこさとしさんと親交のあった川崎市名誉市民の藤嶋昭さん(81)が、かこさんの作品約170冊を含む約600冊の本を3月10日、幸区役所に寄贈した。
寄贈された本は藤嶋さんが館長を務める光触媒ミュージアム(高津区)で収集していたもの。同ミュージアムの改修に伴い、行き場を失いかけたところ幸区鹿島田の北野書店に相談し、今回の区役所への寄贈につながった。
「かこさとし絵本読み放題コーナー」設置
区役所は5月31日(水)まで区役所1階の市民活動コーナーに「かこさとし絵本読み放題コーナー」を設置し、約100冊を自由に読めるようにしている。担当者は「窓口が混んでいる時などに、お子さんと一緒に絵本を楽しんでいただければ」としている。
区役所は区民に幸区に住むことに誇りを感じてもらおうと、かこさんが1950年代から約20年間、区内で地域住民と触れ合いながら生活の向上を目指す社会福祉活動、セツルメント活動に取り組んでいたことの周知活動に取り組んでいる。
本は今後、社会福祉団体とのコラボイベントなどで活用していく予定。
かこさんの作品以外では、『ぐりとぐら』『はらぺこあおむし』といった定番の絵本や『風の谷のナウシナカ』などのスタジオジブリの作品、伝記、科学の本、子ども向け詩集など、多ジャンルの本が寄贈された。