城所さんは、株式会社らいふの複数ある介護施設の東京や神奈川県のエリアマネージャーを現在、務めている。2014年に同社に入社。それ以来、介護の現場で多くの利用者と向き合ってきた。
そんな介護のプロフェッショナルである城所さんに話を聞いた。
介護の道に進んだ理由とは?
城所さんが20代の頃、祖母が亡くなった。子ども時代から〝おばあちゃん子〟だった城所さん。だが、祖母は介護が必要な状態で、「今、振り返ると、『ヤングケアラー』だった」と回顧する。自分のことを優先できないこともあり、祖母に対して、感謝の気持ちを直接、言葉で伝えることはできなかった。「当時は、感謝を言葉にすることに恥ずかしさがあったのかもしれません」
亡くなった後、感謝を伝えられなかったことに対して、後悔の念に悩まされた。
その悩みを打ち消したいと、「誰かのためになる介護の道に進もう」と決心した。
株式会社らいふを選んだ理由とは?
「会社の理念である『生きる力を引き出す介護』」に惹かれたという。
「水族館に行きたい」「カラオケ大会で優勝したい」「旅行がしたい」「孫の結婚式に出席したい」「夫との思い出の場所をもう一度訪れたい」「梅園で大好きな梅を鑑賞したい」
一人ひとりのニーズに応え、サービスを展開していることに大きな魅力を感じたのだ。
「サービス自体は、例えば、旅行先に行くだけでなく、行くまでの過程が大切なのです。本人が目標を持ってもらうことで、『生きがい』『やる気』『楽しみ』『わくわくする気持ち』を引き出しているのです。そのために職員が一丸となって支えているんです」と城所さんは思いを語る。
介護のイメージ?
介護というと、おむつ交換や入浴、食事を介助するだけだと思われがちだ。だが、城所さんは言う。「他人にもかかわらず、〝介護〟をきっかけに利用者と出会い、人生の一部となれることは、本当に魅力ある仕事であり、これこそ、一期一会である」
これからへの思い 「介護職の魅力を発信していく」
今、介護業界の人たちが情報交換を盛んに行いながら、介護の魅力を伝えていくイベント、動画での取り組み紹介、SNSでの情報発信、情報誌の発行に取り組んでいる。もちろん、城所さんも積極的に活動をしている。
- 会社の取り組みを紹介するユーチューブチャンネルは下記から!
https://www.youtube.com/@lifetokyo17
- 施設の様子をインスタグラムでも発信! ↓
https://instagram.com/life_tokyo17_care?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==
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地域と一緒に
少子高齢化が進む中、城所さんは「住み慣れた地域で、地域の人たちと支え合い、生きていくこと」を理想ではなく、本気で実現させたいのだという。
介護福祉士という仕事
長年、介護の現場と向き合ってきた城所さん。「介護福祉士って、本当に地域でも『頼ってもらえる存在』なんです。本当に魅力のある仕事だと思います」。言葉に力がこもる。そして、続けた。「自分にとって、天職。今まで『辞めたい』と思ったことは一度もないんです」
【編集後記】
さまざまな課題を抱える介護業界。だが、城所さんへの取材を通じて、「他人にもかかわらず、〝介護〟をきっかけに利用者と出会い、人生の一部となれることは、本当に魅力ある仕事であり、これこそ、一期一会である」と、目をきらきらと輝かせて話す城所さんが印象的だった。少子高齢化の進む日本。城所さんのような、まさに『介護のプロフェッショナル』が業界内に増えていくことを願う。それが、これからの日本の社会を豊かにしていくことにつながるだろう。
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