逗子市池子在住のモロッコ人、ラクダさん(35/本名サンフィ・アノア)が逗子市商工会のキッチンカー貸出制度の「ドリームキッチン」を利用し、今月9日から水・木・金曜日(午前11時30分~午後2時)に市役所前でモロッコ料理を提供している。期間は12月末まで。
用意するのはモロッコの代表的な料理、「タジン鍋」風の弁当「チキンと野菜のカレー煮込み」(1100円)。ターメリックライスに、ニンジン・ジャガイモ・鶏肉・プルーンのカレー煮込み、付け合わせにモロッコ風焼き鳥かザアールク(ナスのスパイス炒め)が付く一品。モロッコビールやモロッコワインなども合わせて販売する。
ラクダさんは日本人の田巻もも子さん(55)と結婚し2020年に来日。これまで製造業に就いていた。日本にはモロッコ人が少ないことから、「モロッコを知ってもらいたい」「仲間を作りたい」「純粋にモロッコ料理を楽しんでもらいたい」、こうした思いから一念発起。外国人では初めての挑戦となった。
今後、市内では10月20日㈰の逗子市民まつり、同26日㈯・キリガヤ祭、同27日㈰・逗子マリーナのハロウィンなどのイベントにも出店を予定している。
ラクダさんは「逗子は海・山があり、空気が良くてモロッコに似ているところもあり気に入っている。商売を成功させ、将来は大きな庭付きの家を買って牛、犬、猫などの動物と一緒に暮らしたい」と夢を語った。