厚木市船子の小田急線沿いの田んぼに、今年もユニークな「かかし」がお目見えした。
このかかしは、田んぼにほど近い社会医療法人社団三思会の東名厚木病院とうめい保育室を利用する園児4人が卒園を記念して制作したもの。コロナ禍の2021年に同法人40周年を記念して、人が集まれない中でも感謝を伝えたいと法人有志がかかしを制作したのが始まり。
翌年からは土地所有者の関庄治さんの協力もあり、稲の収穫後に園児たちが作ったかかしが立てられるようになった。
4人の園児は、園職員や在園児らと協力して思い思いのかかしを制作。毎年の恒例事業となり、設置や制作もスムーズに進んだ。かかしの横に立てられたのぼり旗も園児が染めたものという。同法人では「園児たちが一生懸命に作った作品を見て、少しでも楽しんで心の癒しになればうれしい」と話した。
かかしの設置場所は東名厚木病院の裏側を少し進んだ線路沿いの田んぼ。小田急線の線路に向かって沿うように立てられており、電車の車窓からも見ることができるという。設置は11月いっぱいまで。