2024年9月に閉館した真鶴町民俗資料館(旧土屋邸)の利活用に向け、町民参加型ワークショップ「旧土屋邸の未来を考える」が昨年度より行われている。今年度は8月9日(土)から全2回開催され、新たな事業者の公募要件を町民主体で策定することを目指す。
同館は1986年、石材業で栄えた土屋家の旧宅を活用し開館。真鶴の主要産業である漁業や石材業に関する道具など民俗資料を中心に展示していたが、老朽化や管理コストの負担により維持が困難になり、昨年9月に閉館した。
ワークショップは昨年11月から、町と(株)エンジョイワークス(鎌倉市/福田和則代表取締役)が共同で行っている。同館の利活用方針を町民が議論する場として開催されている。
同社は昨年度、国土交通省の「民間提案型官民連携モデリング事業」スモールコンセッション分野に採択されており、昨年9月に町と包括連携協定を締結。町所有の遊休不動産を地域住民が活用できる仕組みづくりを推進してきた。
昨年度はワークショップを3回開催。町内外から延べ約100人が参加し、同館の歴史や維持方法、活用指針をテーマに議論が行われた。同館の重要性について理解を共有し、維持の懸念点や活用の方向性について意見が交わされてきた。
今年度のテーマは「公募要件を考えよう」。同館の事業者公募に向け、町民の意見をベースにした公募要件を町民自身で検討する。第1回は8月9日、第2回は9月以降開催する予定。申し込みは町ホームページの専用フォームから。
町の担当者は「施設の有効活用により町の活性化の一助となれば」と期待を寄せている。
問い合わせは町まちづくり課都市計画係【電話】0465・68・1131、同社【電話】0467・53・8583。