「第18回大野南クラシックコンサート」が10月19日(日)、南市民ホール(相模大野)で開催される。主催は同実行委員会。
同ホールに隣接する大野南公民館で「地域に音楽と文化を広げよう」と約20年前に実行委員会が設立。初回の公演を終え、第2回の模索をしていたところ、大野南地区在住でベルギー帰りのピアニスト、矢澤一彦さんが公民館を訪問したという情報を得る。矢澤さんは「無料で良いので、ピアノを弾かせて欲しい」と訪れたそうで、同実行委員会は「第2回」の出演を依頼した。矢澤さんの出演はホールが満員になるほどの人気ぶり。以後、矢澤さんと矢澤さんの妻でピアニストの大原亜子さん夫婦と地元の音楽サークルや楽団が出演。チケット500円ながら、「本格的なクラシックが聴ける」と好評で、年1回のペースで開催し、長く続く公演となっている。
同会設立当初のメンバーで現在委員長を務める里見やす枝さんは「人とのつながりで続けられてきた。みんな良い音楽を届けたい気持ちが一緒」と話す。最初は「クラシックは難しい」という声もあったが、今では「この演奏がワンコインで聴けるなんて」と評判も広がり、里見さんは地域にクラシックが浸透していることを実感している。
コロナ禍で開催できなかった年もあったが、「絶対に続けていこう」と意気込んできた。長年使っていた同ホールが来年の3月末で閉館になってしまうが、今後もその思いは変わらないそう。
今回は矢澤さん夫婦のピアノやオーボエとファゴットの三重奏を楽しめる。午後1時30分開演。チケットは500円。同公民館で販売している。