川崎区小田の円能院(佐藤隆一住職)は7月10日(水)午後2時から、「日本画の魅力再発見―国宝信貴山縁起絵巻を模写して感じたこと―」と題した講演会を開催する。
「信貴山縁起絵巻」は12世紀、平安後期の作で「飛倉の巻」「延喜加持の巻」「尼公の巻」の3巻からなり、鳥獣人物戯画などと4大国宝絵巻の一つに数えられている。
東京芸術大学美術学部日本画研究室は2017年度から11年計画で同絵巻を模写する事業を進めており、紙の擦れ具合や絵の具の剥がれた感じなどまで忠実に再現しているという。
今回の講演会では模写事業に携わる同大助手や大学院生を招き話を聞く。佐藤住職は「若い人が壮大なことにチャレンジしていることを知ってもらえれば」と話す。(問)円能院(【電話】044・333・4476)まで。