展示数は200体超
山北町の人形作家・露木盛枝さんによる「山北のまつり」と「ふるさとへの感謝」をテーマにした作品展が3月12日(金)から18日(木)まで、山北町生涯学習センターで開かれる。これまでの創作活動の集大成で、展示数は200体を超える予定。
創作人形、押し花、絵手紙など
露木さんは今年度、同館で作品を通年展示している。その締めくくりにと企画されたのが今回の作品展。期間中はこれまでの創作人形の中から200体超を展示。このほか壁面を使い、押し花や絵手紙、書も展示する予定で”露木ワールド全開”。「励みになるので、何かのついでに見てもらえたら」と話す。
65歳頃に「1人でもできる趣味を」と和紙人形の制作を始めた露木さん。割りばしや粘土を人形の軸にして、和紙を重ねて着せるように作っていく。「見る人に自由に思いを投影してほしい」と顔が描かれていないのも自身の作品の特徴だ。
作品は「場面」で表現するため、1体ごとに配役があり、1つのテーマで30体以上が登場することも。長くて数日かかる制作も、完成した時の喜びが背中を押してきた。
細かい描写と色使いの強弱からくる独特の世界は立体的な絵のようで、ファンも多い。露木さんは「まずは展示をがんばらなければなりませんね」とほほ笑んだ。