小坪漁業協同組合が、逗子小坪シーサイドRVステーションの運用を1月7日から試行的に始めた。小坪地域の活性化や漁業者の新たな収入源確保などを目指して、市の水産業振興事業補助金をもとに漁協が運用する。
場所は逗子市漁業振興センター裏手(逗子マリーナ側)。逗子市が所有し水産業の振興のために漁協が使用していたが、道具を置いたり網の修理で使われる程度で、あまり活用されていなかった。
コロナ禍や昨今のキャンプブームで注目を集めるキャンピングカーやバンを使った「車中泊」のニーズをくみ取り、小坪エリアでの滞在時間や消費額増を目指す考え。1泊2千円で、専用サイトの手数料等を除いた額が、漁協の収入になる。
滞在×体験
市経済観光課は漁協や観光協会と連携して、逗子市外に向けた小坪の魅力発信に力を入れている。刺し網漁といった漁業体験イベントは好評で、今後は体験企画や磯焼け対策などの活動を通じた環境教育と、カーステイを組み合わせたパッケージの提案も視野に入れる。
1月17日現在、利用者はまだおらず、1件の予約が入っているという。焚火やテントの設営はできないが、コンパクトガスバーナー等の使用は可。24時間使える公衆トイレは近くにあり、1スペースのみAC電源が備え付けられている(500円)。利用者の意見を聞きながら整備を進めていくという。「目の前を遮るものがなく、早朝に漁船が沖に向かう様子や夕焼け時のヤシ並木は絶景。市民の方もぜひご利用ください」と担当者は呼び掛けている。レビュー投稿すれば無料になるキャンペーンを1月31日(月)まで実施中。詳細は【URL】https://carstay.jp/ja/stay