海洋汚染や海の生き物への影響から「脱プラスチック」のため、紙製のストローに注目が集まる中、紙管製造・販売を専門に行うカオル工業株式会社(南区麻溝台/赤柴勝三代表取締役)が、小径の紙管製造の技術を活かした紙ストローを作っている。
高い技術で弱点払しょく
紙製のストローは自然に還り、リサイクルもできるため環境にやさしい反面コストや耐水性、臭い、口当たり等が弱点だが、同社の「カオルクラフトストロー」は表面に加工を施し、艶のある高級感で、口当たりも滑らか。耐水性にも優れ、長時間使っても唇に紙が貼りつくことがないなど、紙ストローの弱点を払しょくしている。品質は一般的に出回っている紙ストローと比較すると一目瞭然。既に環境への配慮などSDGsに関心の高い都内有数のホテルや企業で採用されている。
これは創業から50年以上に渡り紙管を専門に扱っている同社の技術の賜物。中でも細くて小さい紙管に関しては多品種を取り扱う得意分野で紙ストローの他、僅か直径2㎜の鍼灸鍼の管にも使われている。
100%メイドインジャパン
「さがみはらSDGsパートナー」にも認定されている同社。多品種に渡る製品は国産の素材を使い、全て自社工場で製造する100%「メイドインジャパン」だ。