平塚の漁業のPRキャラクター「ひらつかタマ三郎」の妹として、東海大学芸術学科池村明生教授ゼミの小金澤菜月さん(3年生)が考案した「タマエ」が12月初旬、大磯二宮漁業協同組合(小島拓組合長)のPRキャラクターに選ばれた。
タマエはねじり鉢巻きに漁師の作業着・カッパと長靴に身を包む。29歳で二児の母、性格は姉御肌で塩辛が好物、甘い物は苦手など、ゆるキャラの概念を覆すような設定が特徴だ。「酒好き」の兄と同様、「お酒を飲むのが好き」「よく兄にお金を貸している」「変身して頭身が変わる」など、将来デザイン系の仕事を志望する小金澤さんは「思い切ったアイデアに挑戦したので選ばれて驚いた」と振り返る。
平塚の漁業PRを担うタマ三郎は、2014年に東海大生が考案。その縁で平塚市漁業協同組合と連携する大磯二宮漁協から依頼があり、「タマ三郎”妹がいた”プロジェクト」が発足した。選考では同ゼミの学生らが考案した17の作品をプレゼン。旅館の女将やアイドル兼業など個性的な候補の中から、タマエが選ばれた。小島組合長は「親しみのあるかわいらしいデザインが決め手。変身して2通りあるというのも面白い」と話した。今後着ぐるみや特産品のパッケージなどに活用される予定。