ホールを会場に
「西門」にあるホールで2月4日(土)、1970、80年代の雰囲気を再現したディスコイベントが開催される。
主催はさがみはらオタクカイギ(矢部)。こだわりを持った人(オタク)が集まることでの「化学反応によるまちおこし」を目的に2021年4月から活動をする団体。これまで西門でコスプレ、同人誌、アナログレコードなどについてのイベントを企画してきた。「閑散とはしているが、歩道が広かったり桜の木が続いていたりロケーションは素晴らしい。人が集まりやすい」。団体をまとめる鈴木猛さん(区内在住・59)はこの地域の可能性をそう話す。
ディスコイベント実施の発想は同年6月、レコード鑑賞会をしたことがきっかけ。鈴木さんは団体の事務所で鑑賞会を開催する中で「音楽で西門を盛り上げることができないか」と考え、かつて仕事で取引先だった岡部敬史さん(府中市在住)に声をかけた。岡部さんは7、8年前から趣味として各地でDJをしており、「ダンス音楽の時間、空間を楽しんでもらいたい。明日の活力になるようなイベントになれば」と鈴木さんの依頼を快諾した。
近隣に絶好の場所
鈴木さんと岡部さんは予行練習として、団体事務所で音楽を流し踊ってみた。近隣住民への影響はなさそうだったが、その広さに問題があった。そこで近隣にある民間のホールを利用することに。4階建てビルの地下にある「にしもぐらホール」は相模原にあるビル管理会社ウイッツコミュニティの施設で、およそ70平方メートルの広さがあり、音響についての問題もなかった。「木材を使用した温かみのある場所でもある点も素晴らしい」と鈴木さんらはホールの発見を喜んだ。
こうしてディスコイベント「サガミハラバースト」は昨年12月に初開催された。SNSとチラシで告知がされ、およそ50人の参加があった。暗いホールの中にライトが瞬き、80年代のダンスミュージックから今流行のK-POPまで「爆音」で流された。鈴木さんによると来場者は40、50、60代がほとんどで、かつてディスコを楽しんだ世代が多かったと推定する。それまで鈴木さんらとのつながりがなく、純粋に音楽にひかれ訪れる人も半数程度おり、ディスコの可能性を実感したそう。また、当日は「地域のグルメを盛り上げることができたら」と、会場周辺にある対象飲食店で食事をすると料金が割引になるサービスも試された。
3時間半踊って
「ぜひ西門に来て弾けていただきたい」。初回の成功により2回目の開催を楽しみに待つ岡部さんはそう来場を呼びかける。料金は2000円。午後7時30分から11時まで。問い合わせは鈴木さん【携帯電話】050・3395・8258。