同じ地域で育った陸上選手が世代を超え、1本の襷を繋ぐ第77回市町村対抗「かながわ駅伝」競走大会が2月12日㈰、丹沢湖周回コースで開かれる。三浦市チームは、中学生から社会人まで男女10人を選出。過去2回、準優勝に輝いているが、優勝は手にしていない。政令市など上位常連チームに引けを取らない走りを見せようと、選手たちは準備に余念がない。
コロナ禍で3年ぶりに実施される同駅伝。秦野市~相模原市から、丹沢湖周辺にコースが変更され、7区間、42・236㎞で争われる。
三浦市は前回17位の結果だったが、2006年と07年は2位入賞を果たしている。三浦市陸上競技協会で会長を務める渋谷総一さんは「他のまちと比べて人口が少ない三浦。選手・スタッフ一丸となって上位を目指したい」と抱負を述べた。
若手は全国クラス
初声中出身の高橋ひよりさんは、昨年12月に行われた全国高校駅伝で白鵬女子高4区に出場。区間4位を守り、県勢歴代最高となる5位入賞に一役買った。自然の地形を利用したアップダウンが激しいコースで鍛えており、「順位を上げる走りで、お世話になっている三浦市に貢献したい」と力強く語った。
南下浦中の鈴木創羽さんは、昨年8月に開かれた全日本中学校陸上競技選手権大会800mB決勝で1位になった。叔父の下里和義さんは県内屈指の実力を持つプレス工業陸上部の監督で、実業団選手と強化練習も行っている。「今までの感謝を伝えられる走りをしたい」と意気込んだ。
三浦市チームエントリー選手は以下の通り(敬称略)▽男子/出口祐大(27・横浜市陸上競技協会)、五十嵐大己(26・三浦市陸上競技協会)、岩野幸樹(20・明治学院大)、川名翔生力(17・三浦学苑高)、高瀬海(17・三浦学苑高)、髙好陽之心(17・鎌倉学園高)、鈴木創羽(15・南下浦中)、大東煌瑛(14・南下浦中)▽女子/高橋ひより(17・白鵬女子高)、吉田湊海(14・南下浦中)