他人にはなかなか言うことができない家族の「引きこもり」。当事者の高齢化とともに、親の高齢化を表す「8050問題」も昨今話題になっている。そんな中、八王子市内でひきこもりなどについて考える講演会を2つ紹介する。
【事前申込制】「発達障害と生きづらさを考える」2月19日(日)13時30分~16時
八王子市内でひきこもりの家族会を運営している「ぶなの会」が企画する講演会。家族や当事者が「少しでも心中を吐露できる場を作りたい」と、2017年に2人の当事者の母親によってつくられた会だ。名前にある「ぶな」は、雪国で雪の圧力にも耐えるしなやかな幹を持つことから。引きこもりの要因はさまざまだが、その一つに本人の抱える発達障害があることから、今回の講演会の題目は「発達障害と生きづらさを考える」。「楽の会リーラ」の心理カウンセラー廣井いとゑさんが講師。2月19日(日)午後1時30分から4時まで、会場はクリエイトホール(東町)11階視聴覚室。参加無料。事前申込制で先着50人。
ぶなの会担当者は「同じ悩みを持つ家族はたくさんいるが、親が高齢になるとなかなか動けない。月例会もやっているのでぜひ参加を」と話す。ぶなの会は【電話】090・8014・7426。
【事前申込制・オンライン開催】「地域共生のまちづくり推進フォーラム」2月25日(土)14時~16時
市社会福祉協議会が2月25日(土)に行う「地域共生のまちづくり推進フォーラム」。第1部の基調講演で、NPO「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」の伊藤正俊共同代表による講演「ひきこもりから日本の未来を考える」が行われる。第2部のパネルディスカッションでは元当事者らが登壇。オンライン開催で参加無料。市内6カ所では会場の映像を視聴できる席も用意している(定員あり)。事前予約制で午後2時から4時。
八王子市社協でひきこもり相談などを受ける「はちまるサポート長房」(長房町)の河瀬昌昭さんは「ひきこもりを地域課題として捉え、当事者でない方にもきてほしい」と参加を呼びかける。フォーラムに関する問合せは市ボラセン【電話】042・649・8477。