湘北短期大学(厚木市温水・高野瀬一晃学長)が4月から「おやこ図書館」を毎週土曜に開いている。学生数が少ない日を生かし、地域貢献として始めたもので、保育学科の学生の学びを実践する場にもなりそうだ。
同大学の図書館は10万冊の蔵書があり、県内の短大でもトップクラス。中でも絵本は大型も含めて8千冊、紙芝居は千冊がずらりと並び、保育学科の学生が授業や保育園での実習のために利用している。図書館は卒業後も利用できるため、保育士や幼稚園教諭として巣立った後も読み聞かせ用の本を探しに訪れる卒業生がいるほか、オープンキャンパスで興味をもった高校生に利用資格を付与するなど開かれた運営方針となっている。
親子で幸せな時間過ごして
基本的に土曜日は授業がなく平日に比べて利用が少ないため、地域貢献や学科での研究を生かすために「おやこ図書館」を企画したという。これまで保育学科の「地域子育て支援論」を受講する学生が親子向けの絵本イベントを企画、5月20日(土)には0歳〜3歳児を対象にした「おはなし会」を予定しており、学生が「エプロンシアター」などを披露する。大学側は「絵本がつむぐ、幸せな時間を過ごして」とコメントしている。
利用できるのは図書館の絵本コーナーで、時間は毎週土曜日午前9時から午後1時まで。対象は、近隣市町村に住む乳幼児・未就学児・小学生で保護者の同伴が必要。利用する前に【電話】046・250・8929に問い合わせを。行事などの日は利用できない事もあるため、同大学のHPで事前に確認を。貸出は本や紙芝居は2冊、CDは1点で、期間は2週間。神奈中バスやスクールバスも利用できる。