演じること「楽しい」
「あめんぼあかいなアイウエオ」「かきの木くりの木カキクケコ」―。栄区の複合公共施設「さかえすた」の多目的ホールから歯切れの良い、大きな声が聞こえてくる。
元気な声を発しているのは、栄区を中心に活動する演劇サークル、劇団ジーバ・ジーバ(黒柳登代表・75)の団員7人だ。アマチュア劇団の元俳優で演出家の団のぼるさんの指導のもと、第二・第四木曜日に団員は演劇の基礎や発声練習に励んでいる。
栄区内で行われた演劇ワークショップの受講者有志が、2007年に劇団を結成した。高齢者の集まりで響きが良いからと『ジーバ・ジーバ』と命名したそう。結成当初からのメンバーで最年長の小林匡樹さん(87)は「劇団に来ると非日常の世界になる。自分をさらけ出し、苦労して舞台で演じることが楽しい」と笑顔で話す。
6月22日、さかえすたの多目的ホールに団員7人が集結。軽いストレッチ運動の後に早口言葉や発声練習を行った。団員は終始、笑顔でプログラムに取り組み、団さんからのアドバイスを聞きながら練習に励んだ。来年3月の公演に向け毎月練習を重ねていく。
現在、団員は7人のため人数の関係で発表するることができない演目もあるという。黒柳代表は「興味のある方は是非」と募集を促す。会費は3000円/月。問合せ、見学希望は黒柳代表【携帯電話】070・5040・9316か【メール】asita96242@docomo.ne.jpまで。