間違い探しで楽しく防犯「おうちぼうさいてんけんシート」旭南部地区連合

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間違い探しで楽しく防犯「おうちぼうさいてんけんシート」旭南部地区連合
小学生に配布された「おうちぼうさいてんけんシート」

横浜市旭区内小学校にシート配布

 子どもたちでもわかりやすいように絵で防災を説明する「おうちぼうさいてんけんシート」がこのほど、南本宿小学校と本宿小学校の全校児童に配布された。子どもを通して、地域全体で家庭内での防災に繋げることを狙いとしたもの。今後区内全ての小学校での配布も予定している。

児童起点に自助促進へ

 「おうちぼうさいてんけんシート」は、旭南部地区連合自治会(内田裕朗会長)と旭消防署(松崎賢二署長)が連携して作成した。旭南部地区連合は大規模な初期消火訓練など、災害時の自助の促進に関する取り組みを積極的に行っており、消防署との協議の中で、子どもを通した防災を進めることを提案。同シートを作成し、同自治会内の2つの小学校に合わせて1000枚ほど配布した。

 旭消防署は今年度から、地域と連携して防災へ取り組むための「地域防災活動支援費」を予算化しており、シートはこの予算を活用した。

 同シートは、防災への取り組みができているかどうかを、間違い探しのイラストを用いて小さい子どもにもわかるように説明している。

 内田会長は「シートを家に持ち帰り、親や祖父母に見てもらうことで、防災の取り組みを家庭内につなげることができる。子どもから言われたら大人も喜んで取り組むのでは」と話した。また「あまりに防災を押し出すと住民が敬遠してしまう。触れやすい形で啓発することを意識した」と語った。

間違い探しに打ち込む南本宿小学校の児童

 旭消防署総務・予防課予防係の千葉詩織さんは「字だけでは防災は伝わらない。かわいいイラストを用いて、わくわくするようなシートが作れた。シートを用いた身近な防災を、消防として区全体に広めていきたい」と意気込んだ。

住所

神奈川県横浜市旭区

公開日:2023-09-24

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