不動産の相続登記が2024年4月から義務化へ――。手続きはどうします?
2024年4月から民法の一部が改正され、所有者が亡くなった際に、建物や土地といった不動産の名義変更=相続登記が義務化されるなど、相続にまつわるルールが変わります。相続につきまとう「家族や親族と揉めそう…」、「手続きが面倒」、「相続税の準備」といった不安や悩みが、より身近になるとも言えます。※今回は、違反すると罰則も設けられます
「分からなかった」「知らなかった」でつまづく前に
これら不安や疑問、長年の悩みなどを解決してくれるのが所謂「士業」と呼ばれるプロの存在。小田原市荻窪で相続や遺産の悩みについて、丁寧かつ明瞭に解決に導いているのが「守屋司法書士事務所」の司法書士、守屋智義さん。
これまでに1600件を超える相談に立ち会った守屋司法書士が考える、解決策の導き出し方や考えなどを伺ってみました。
守屋智義司法書士…
2018年設立の守屋司法書士事務所所長(小田原出身)。開業前は都内の司法書士事務所に勤務し、2014年に江戸川区で開業。その後、生まれ育った地元に貢献すること、より良い環境での子育てを考え、都内の事務所を継承後に現事務所を開業。相談業務に注力し、年間150件以上の相続遺言相談に応じている。
Q.ルール改正はどんなもの?
「新たに進められたのが『民法等の一部を改正する法律』です。今までは任意とされてきた、相続時の所有権移転登記が義務化されるというもので、期間内に手続きを行わなければ、罰則(10万円以下の過料)が課せられますので、注意が必要です」
Q. 不安に思っている人は多そうですね
「多くの方が関係することですので、事前に信頼できるプロにまずは相談することが大切。相続登記となると、手続きも多くなりますので、『味方をもつこと』が何より重要なポイントです」
Q. 守屋司法書士事務所では日ごろから「無料個別相談会」を開いていますね
「相続や生前対策について、少しでも私たちの業務を知ってもらい、力になれればと始めた取り組みですが、これまでに1600件超のご相談に応じてきました。内容は『ずっと放置してきた祖父名義の不動産がある…』、『遺言書を作成した方が良いか?』などさまざまです。インターネットで調べてご自身で解決しようとする前に、ちょっとした心配ごとや将来の話など、気になることがあったら気軽にお声がけしてほしいと思います」
相続のこんなお悩みありませんか?
- そもそも何から手を付けたら良いかわからない
- 相続手続きが煩雑で何をしてよいのかわからない
- 初めてで慣れない相続手続がなかなか進まない
- 相続の一人が遠方で相続手続が進まない
- 相続財産や相続人の特定ができない
Q. 専門家の視点はとても大切ですね
「ご自身の手続きや方向性が間違っていないか、専門家の意見を参考にすることも大切です。私たちはご相談者が気付かない落とし穴などもお伝えしています。相談は多岐にわたりますが、大事なのは感情的な問題と法律的な問題を区別すること。
当事者になるとこれが大変なのですが(笑)、これらを混同してしまうと相続トラブルになってしまいます。それらを整理して、感情的な部分を切り離して法律的な視点で考え、提案できるのが私たち専門家です。これまで市内でも有数な実績があり、多岐にわたる相談を経験してきたのも私たちの強みではないでしょうか」
Q. どのような方が利用すべきなのでしょうか?具体例などあれば教えてください
「相続全般のお悩みはもちろん、例えば、亡くなった方の名義のまま放置されてきた不動産の名義変更について、生前対策(遺言・贈与)の問題など、また最近増えていますが、認知症対策の問題で不安がある方や疑問がある方は、ぜひお声掛けしてほしいと思います。事務所は市役所や税務署からすぐのところにありますので、気軽にお立ち寄りください」
- 守屋司法書士事務所ですが、平日は午後8時まで対応していることや、土日祝日も事前に予約すれば対応してくれるのも好評とのこと。今後のことで分からないことがある、心配事を解決したい等々…。まずは経験豊富なプロに相談してみましょう!