軽快な音楽に合わせて動くトロッコに運ばれて暗い迷路を進むと、夜空を走る汽車や童話のワンシーンが闇に浮かび上がり、怪しげなお化けの気配も–。夢のような光景が楽しめるライド(乗り物)型アトラクション「ハッピーライド」が、2月1日(土)まで大楽寺町の元八王子子ども・若者育成支援センター(愛称=はちビバ元八王子)で稼働している。制作したのは地域の小中学生だ。
同センターが2011年から続けている恒例行事。子どもたちが実行委員会を組織して企画から制作、宣伝、運営まで担当しており毎年、工夫を凝らした演出が話題を呼んでいる。今年も元八王子小、元八王子東小、元八王子中、四谷中、児童養護施設の武蔵野児童学園の児童・生徒が段ボールや木材を使い、ブラックライトで光る蛍光塗料や遠近感があいまいになるトリックアートの技法などを駆使して幻想的な世界を創り上げた。
乗客を元気に
1月27日のオープンに先立ち、25日に保護者らを招いたプレオープンが行われた。ハッピーライドに乗車した父兄は「クオリティの高さに驚いた」「子どもたちの工夫がすごい」と感想を話した。実行委員の壹岐和葉さん(元八王子小4年)は「乗った人を楽しませて元気にしたい」と本番への意気込みを語った。
幼児(要保護者同伴)から高校生まで、無料で乗車できる。開催時間の確認や申し込みは同センター【電話】042・625・6484。