高校1年生の時にTikTokに投稿したダンス動画が大バズり、一躍時の人となった永瀬碧(ながせあおい)さん(17)。「おでんちゃん」、「さすらいネキ」などの愛称で知っている人も多いのでは?
高校3年生になった今年6月、ABEMAで放送中の青春恋愛リアリティーショー『今日、好きになりました』(以下『今日好き』)の”神回”と言われるハロン編に出演し、話題に。現在のSNSの総フォロワー数はなんと108万人を突破しています。
そんな中高生を中心に人気を集める永瀬さん、実は横浜出身のハマっ子なんです。
- 中学生タウンニュース横浜版10月号の紙面と連動した特別インタビューでは、バズッた裏側や気になる芸能活動の話、リアルな高校生活、地元横浜などについて話してくれました。(2025年10月20日)

156㎝と小柄な身長に腰まである黒髪ロングヘア―が印象的な永瀬さん。ショートだった中学1年生からのばして今では腰くらいの長さに。今回の取材の後に美容院に行って15㎝ほど切ったそう。
TikTokでバズった「おでんちゃん」
ーー高校1年生の11月に投稿した奥田民生さんの楽曲『さすらい』にあわせて踊ったダンス動画の再生回数は、現在900万回以上に!ここからすべてが始まったと思うのですが、動画を撮ったきっかけはなんだったのでしょうか
永瀬碧さん(以下永瀬):高校生の中で動画投稿はゲームと同じ感覚で、友達と「TikTok撮ろう」みたいな軽いノリでした。この動画も放課後の部活前の20分ぐらいの間に撮りました。奥田民生さんは自体は知らなかったけれど、中国のおじさんが踊っているダンスと「さすらい」の楽曲を組み合わせた動画が、ちょっとだけ流行り出したタイミングでした。私が提案したのですが、みんな知らないからって一緒に踊ってくれなくて・・・。それで一人で撮りました。
放課後の教室で撮ったこの動画が全ての始まり
ーーバズッた時にはどう思いましたか
(永瀬)あんま実感はなくて、すごい客観的に見ちゃってました。なんか「(再生数が)伸びてるな」ぐらいで。両親にも言っていなくて、たまたまお父さんのスマホに動画が流れてきたらしく「これ、あおいちゃん?」って聞かれて、「そうだよー」って。お互い冷静な感じでしたね。自分の中ではバズる前と後で何かが劇的に変わったという感覚はないです。
ーー高校1年生の11月にバズってから、3カ月後に芸能事務所に所属するまでどんなやり取りがありましたか
(永瀬)バズってからすぐに15、16社位からスカウトがきました。ほとんどがテンプレートメールでスルーしていたのですが(笑)、今の事務所(seju・セジュ)は「うちの事務所の色に合うと思う」みたいなことがちゃんと書いてあって覚えていました。そしたら、TikTokでかわいいなと思って見ていた子のアカウントをチェックしたらみんな「seju所属」って書いてあって…。「めっちゃ可愛い子がいるとこだ!」って、そこから急に興味が湧きました。『今日好き』に出るまでは、SNSで発信したり、アパレルブランドの動画PRに出させてもらったりしていました。
ーーTikTok名の「おでん」から「おでんちゃん」と言われていますが、由来は?
(永瀬)名前を付けた当時中学校で陸上部(砲丸投げ)だったんですけど、毎朝朝練の前にコンビニのおでんを3、4個買ってタンブラーに入れて昼ごはんに食べていた位おでんが好きだったので「おでんでいいか」って(笑)。本名の永瀬碧で活動している今でも、事務所のスタッフさんや仲間たちからは「おでんちゃん」って呼ばれています。

おでんで好きな具材は「昆布」
ーー日々SNSで発信している永瀬さん。SNSやネットを使う時に気をつけていることは
(永瀬)SNSは多くの方の目に触れるものなので、思ったことをすぐに発信するのではなく、投稿する前にそれを見た人がどう感じるかを客観的に考えてからのせるようにしています。
初めてづくし、すべてが楽しい
ーーそして、今年6月に放送された『今日好き』では清楚な見た目と一途な恋が話題に。私も高校生の娘と一緒に見させていただきました。周りでも子どもの影響で永瀬さんのことを知っているという人が多かったです。
(永瀬)以前は女子高生や男子高生など同学年の子に声をかけられることが多かったのですが、今は通勤前の社会人の方だったり、主婦の方だったり、昨日はひな(『今日好き』メンバーで同じ事務所の長浜ひなさん)と2人で行ったディズニーシーで、小学生の女の子から握手してくださいって。いろんな年齢層の方に声をかけていただくようになって、うれしいですね。
ーー本格的に芸能活動を初めてみていかがですか
(永瀬)すごく楽しいです!!全部初めての体験ばかりなので、慣れなくて疲れることもあるんですけれど、全てが新鮮で。最近はABEMAのバラエティ番組『すぱのび』(今日好きの姉妹番組『すーぱーのびしろたいむ』)などで地方ロケも多く、初めて行く都道府県ばかりでそれも楽しいです。出演メンバーと一緒に行くので、ちょっとした修学旅行みたいになります。
ーー大変だと感じることは
(永瀬)あまりないですね。…あ、地方のロケだと早起きが大変です(笑)。事務所も結構上下関係が厳しいのかなと思ったんですけど、そんなことはなくて。「タメ口でいいよ」「遊ぼう」みたいな感じで。昨日ディズニーに一緒に行ったひなも一応、私の方が先輩なのですが、年齢とか芸歴とか関係なく仲がいいんです。俳優業にも興味はありますが、オーディションではその場で台本渡されて演技しなければいけないという話も聞くので、ちょっと怖いかも(笑)。
学校でリーダーシップを発揮、起業に興味も
ーー市内の高校に通われていますが、高校を選んだ決め手は。どんな高校生活でしょうか
(永瀬)制服です!リボンとかがかわいくて。実際に入ってみて、学校生活は楽しいですし、先生もやさしくて気の合う友達もたくさんできました。行事も体育祭と文化祭、球技大会と合唱コンクールもあって。一番好きな行事は球技大会ですね。
ーークラスではどんなキャラクターですか
(永瀬)人前に出て発表したり、発言するのが好きで、授業中もよく手をあげています。あと委員長とかってみんなあまりやりたがらないんですが、私は結構目立つことが好きみたいで。文化祭の学年代表や応援団の副団長もやりました。

友達からはリーダーシップがあるって言われます
ーー高校卒業後の進路は
(永瀬)今受験生なのですが、大学では経営学を学びたいと思っています。学校の志望動機には、今の活動と結びつけて「インフルエンサーとかタレントのセカンドキャリアを支援する会社を作りたい」と書きました。起業にも興味がありますね。入試のエントリーシートの小論文で、「地元の魅力のある観光地を紹介してください」というテーマがあって、三溪園(横浜市中区)について書きました。魅力は、京都とか鎌倉から移築してきた歴史的建造物と四季折々の自然が調和していて、園内からは外部の建物とかが見えない設計になっていたり、横浜にいながら古都を感じが味わえるところです。
思い出深い横浜開港祭に携わりたい
ーー3代続けてハマっ子!ということですが、横浜で今後やってみたいお仕事はありますか
(永瀬)横浜開港祭が好きで、中学生まではダンスを習っていてダンスコンテストで開港祭に出演したこともあるので、開港祭関係のこと(出演側、運営側どちらも)に携わりたいです。あとは、親戚一同(!)DeNAベイスターズのファンなので、始球式はぜひやってみたいです。
ーーハマスタで始球式!ハマっ子の憧れですよね。横浜でお気に入りのスポットは?
(永瀬)みなとみらい・桜木町によく行きます。横浜ワールドポーターズとかをブラブラしたり、これからの時期だと、赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットに行ったり。あと、最近だと中華街にある「楊國福(ヤングーフー)」によく行きます。麻辣湯(マーラータン)のチェーン店なのですが、実は辛いものが苦手で…。ここの辛くない牛骨スープがおいしくてハマっています。あと、横浜といえば小学校の体育大会で児童が一斉に踊る「レッツダンスウィズ横浜」(横浜市歌をもとにしたダンス)があるんですが、このダンスを今でも覚えていて、先日同じ横浜出身ののんちゃん(渚のんさん)と一緒に踊りました。

「横浜大好きです!」
ーー最後にハマっ子中学生のみなさんに、メッセージをお願いします
(永瀬):私の中学校の時はコロナがかぶっていて、行事も3年の修学旅行くらいしか行けませんでした。だからいま、何気ない高校生活がすごく楽しいです。中学校時代を振り返ってみると、部活はちゃんと続けた方がいいかなと思います。私が所属していた陸上部は県大会1位とかとるような強豪校で結構厳しくて辛い練習もありましたが、今まで体験してきた中で、中学の部活より大変なことってあまりなくて。結構鍛えられたところがありますね。部活に限ったことではないですが、ひとつ厳しい状況を乗り越えたことで、大変な辛いことが起きても「あの時よりはマシだな」と、がんばれたり、モチベーションを高められたりできると思います。
高校生は中学校と比べると自分で決められることも多くなり、特に放課後は行動範囲が広くなって楽しいです。みなさんもぜひ高校生活を楽しんでください。
永瀬碧さんの動画メッセージはこちら▼
永瀬碧さんプロフィール
横浜出身。2008年1月31日生まれ。大学の姉と中学生の弟がいる3人きょうだいの真ん中。芸能事務所「seju(セジュ)」所属。身長156㎝。得意科目は美術で、苦手なのは英語。好きな食べ物はおでん、苦手な食べものはピーマン、ゴーヤ。幼稚園の頃から中学3年生までジャズダンスを習い、高校ではダンス部に所属。趣味はドラマ、映画、アニメ鑑賞(今のイチオシは『Re:ゼロから始める異世界生活』)。最近ハマっているのは、パズル系ゲーム「ブラックブラスト」。