新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため、今夏は開設されない「サザンビーチちがさき海水浴場」。海を管理する茅ヶ崎市は、海岸利用を控えてもらう啓発キャンペーンを7月4日にスタートした。
本来なら海水浴場がオープンするはずだった4日、茅ケ崎駅南口では市職員や観光協会、海水浴場事業協同組合、ライフセービングクラブ、消防本部、ちがさき観光親善大使のDJハギーさんらが、道行く人に海の利用を控えるよう呼びかけた。
今回の啓発キャンペーンは、その名も「〜あなたの♥(愛する)人を守るために〜海岸利用は『またこんど』」。市農業水産課の山中良一課長(58)は、「コロナが早く終息して多くの方を迎えられるよう、大切な人、社会を守るためにご理解いただきたい」と語る。
啓発キャンペーンは今後も、駅南口で23日(木・祝)、サザンビーチでも23日と8月1日(土)に実施予定。市のホームページやツイッターでも発信していく。また、キャンペーン開始の前日3日には、サザンビーチに看板を設置。遊泳やバーベキューでの利用自粛を訴求する。
ライフセーバーや警備員配置を検討
海水浴場が開設されないことで、海の家やビーチ内に特設の駐車場が設置されず、常駐者が不在となる。これにより懸念される無法地帯化回避へ、茅ヶ崎市も頭を捻らせている。
山中課長は「予想しうるリスクにどこまで対応できるか。警備員やライフセーバーの配置も検討中」。例年、海への人出が増える7月後半を目前に控え議論が続く。