(株)プリンスホテルが運営する箱根・芦ノ湖畔の箱根園水族館に11月25日、ゴマフアザラシ2頭がやってきた。「来場者に愛される存在になってくれれば」と同館の担当者は期待を寄せる。
仲間入りしたのは、山形県鶴岡市立加茂水族館で今年生まれたメスの「ぼたん」と「ひまわり」。同園で人気の「バイカルアザラシショー」の新しい目玉にゴマフアザラシの導入を目指していたところ、加茂水族館の厚意で実現した。
約8時間にも及ぶ車での長旅にもかかわらず、ケージの中で元気に動き回った2頭。初対面した飼育担当者は、愛くるしい表情に笑みを浮かべて出迎えた。
同園によると、淡水を基本としているバイカルアザラシと海水を基本としているゴマフアザラシが、同じプールで飼育されるのは珍しく国内では例がないという。しばらく環境に慣れさせたり訓練を重ねたりしてから、新入生のゴマフアザラシが参加する新しいショーの開催を目指す。問い合わせは、箱根園【電話】0460・83・1151へ。