八王子市上恩方町の龍泉寺には、元教員大塚雅春さん=人物風土記で紹介=の版画作品が飾られている。
作品「おひめぶち」は大塚さんにとって初めての「2メートルの大型作」で2001年に制作したもの。大塚さんによるとおひめぶちは「天女が舞い降りてくる」伝説で、作品ではその場面に般若心経の文字をレイアウトした。
寺院にはもうひとつ作品「八王子空襲」がある。07年のもので、空爆の恐ろしさを伝えている。
大塚さんがかつて、同寺の近くにアトリエを構えていたこと、住職の稲田徹元さんと大塚さんが「新潟県長岡市」に縁があったことで寄贈に至ったそう。