「消防団」と聞いてどんなイメージが浮かびますか?
地域を守るため大切な活動をしている消防団ですが「実際何をしているの?」「誰が入団できるの?」「一度入団したら辞められない…?」など実情を知らない人も多いのでは。ということで今回は横浜市・泉消防団の団長を務める石井正志さんに消防団のアレコレを聞いてきました!
5代目泉消防団長 石井正志さん▼横浜市泉区和泉町生まれ。1975年に入団。普段は電気屋を経営しながら、416人の団員を牽引する(数字は2021年2月1日現在)
消防団って、消防署と何が違うの?
石井団長:常勤の消防職員が勤務する消防署とは異なり、消防団は火災や大規模災害発生時に自宅や職場から現場へ駆けつけ消火・救助活動を行います。土地勘、住民とのつながりをもち、災害発生時に素早く対応できることが大きな特長のひとつです。
消防団ってこんな組織
- 団員は日頃各々の職業に専念し、火災や災害発生時に自宅や職場から現場に駆け付ける「非常勤特別職の地方公務員」という位置づけ
- 平常時には各種訓練・応急手当の普及指導・住宅への防火指導・広報活動などを行う
- 活動に対する報酬も支給される(年額報酬と出動報酬)。また、退職者には在任期間に応じて退職報償金が支給される
「地域防災のリーダー」
石井団長:もしもの時のために日頃の訓練や準備は怠りませんが、防火防災を呼びかけ「地域の安全安心を守ること」をメインに活動しています。地域における消防力・防災力の向上や地域コミュニティの維持・振興において重要な役割を担っているんです。
どんな人が入団できるの?
- 一般的に18歳以上でその市町村に居住・勤務している人(入団資格は市町村ごとに条例で定められています)
石井団長:2021年2月1日現在、泉消防団では18歳から70歳までの416人が所属しています。またそのうち35人は女性で、皆さん様々な場所で活躍しています。
「入ったら楽しい」のが消防団
「興味はあるけど仕事もあるし、なかなか参加できなさそう…」入団して大丈夫?
石井団長:もちろん、出られるときに参加してくれるだけで十分です。「一度入団したら辞められない」なんていうこともありません。責任の大きな仕事ですが、その分やりがいも非常に大きい。「自分たちのまちは自分たちで守る」という信念があれば大歓迎です。
火災予防や消火活動が本来の役割ではありますが、自分の住む地域や住民のことを知るための良いきっかけにもなる消防団。仲間やコミュニティづくりの一環として入団を考えてみるのもいいかもしれませんね!