横浜みなと博物館と柳原良平アートミュージアム=西区みなとみらい2=は、リニューアル工事で6月7日から来年4月頃まで休館に入る。展示設備などの老朽化や耐震化への対応が目的。隣接する帆船日本丸は通常通りに営業する。
同館は1989年に開館。「歴史と暮らしのなかの横浜港」をテーマに横浜港に関する調査・研究をはじめ、展示・公開、教育活動などを行っている。また、館内には横浜の港と船を愛したデザイナーで画家の柳原良平氏の作品が楽しめる「柳原良平アートミュージアム」がある。
VRシアター導入
今回のリニューアル工事は、文化庁や国交省からの補助金を活用して実施。体験型コンテンツとしてVRシアターの導入や案内サインの多言語化等の拡充、吊り天井の耐震化などを実施する。同館は「都心臨海部を中心とした観光の中核施設としてリニューアルします」と説明する。リニューアルに関する問い合わせは、横浜市港湾局賑わい振興課【電話】045・671・2874へ。
6日まで特別展示も
同館では現在、柳原良平生誕90周年記念展示「柳原良平半生記」が新着資料コーナーで開催されている。時間は午前10時〜午後4時30分(入場4時)。展示期間は6月6日まで。入館料は一般400円〜。定休日は毎週月曜日となる。
2021年は柳原氏(1931〜2015)の生誕90周年にあたることから、同館では柳原氏の生涯を、学生時代、洋酒の寿屋(現、サントリー)でのアンクルトリス制作、船の絵を仕事にするの3つの時期に分け、柳原氏を特徴づける作品・写真約20点を紹介する。問い合わせは、横浜みなと博物館【電話】045・221・0280。