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「まちの安全・安心」が最大の目的《麻生区・はるひの町内会》

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「まちの安全・安心」が最大の目的《麻生区・はるひの町内会》
毎年恒例「夏フェス」
  • 町内会・自治会への加入促進をテーマにはるひ野町内会の役員の皆さんにお話を伺いました。

【目次】

◆「加入促進」は手段の一つ:目的は会の活性化
◆持続可能な運営モデル:「実行委員会方式」と「ゆるい関係」
◆コミュニティの基盤:「顔の見える関係」と信頼の醸成
◆地域の未来へ:2040年の「はるひ野町内会」
◆はるひ野町内会概要

「加入促進」は手段の一つ:目的は町内会の活性化

杉本会長今回のテーマは、町内会・自治会への加入促進がテーマですが、なぜ加入促進が主題になるのかが疑問。正直言って、加入促進というのは一つの手段でしかないと思っています。別に加入促進しなくても(会員が増えなくても)町内会活動は、楽しいことがいっぱいあるよ、町内会で楽しいことをどんどん企画、実行していいよと。

町内会の活動を20年近くやってなかったら、そんなことまで思い至らなかったかもしれない。「会員さんをどんどん入れて増やしましょう」って、以前は思ってました。だけど今、我々は、そこが課題じゃない。町内会活動の活性化を積極的に行った結果が、加入促進につながると思ってます。後継者不足ってみんな言うじゃないですか。そこも、町内会活動を楽しく継続させて、その結果、後継者が出てくるっていう、そういう流れが必要だと思います。

では、はるひ野町内会に何があるかって聞かれたら、やっぱり町内会の活性化だと思っているんですよ。

で、さらに言っちゃうと、活性化のその先、将来的なまちづくりや、未来をどう考えるかっていうところまで含めて計画し、見える化し、活動していくことで、新しく町内会に入ってくる人を取り込み、あるいは退会率も低下させていくように、うまく回さないとダメなんだろうなと思います。だから、はるひ野町内会の運営については「活動は楽しくなくっちゃ」っていう雰囲気に持っていくのがすごい大事だと考えています。

20年と言っても、担い手が徐々に変わってきています。20年前にスタートした時は、本当に執行部が一生懸命汗をかいて、1から10までやっていました。やっていくうちに「なんか、楽しそうじゃん」と入ってくる方々が現れ、裾野が広がっていくうちに、徐々に運営も、委員会形式をとるようになってきました。

イベントは、大人も子どもも環境を考える気づきの場にもなっている

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持続可能な運営モデル:「実行委員会方式」と「ゆるい関係」

ポイント

  • 「やらされ感」の払拭:義務感を極力減らし、「今年は参加するが来年は分からない」という会員の気軽さが参加のハードルを下げる。
  • 熱意の伝播:当初は消極的だったメンバーも、熱意ある有志に巻き込まれる形で一体感が生まれ、組織全体の活性化に繋がる。会員同士の絆も。
  • 活動の分離:防犯・防災など、必須の「エッセンシャル活動」と、祭りなどの「文化活動」を分離。後者は実行委員会に委ねることで、会員(班長)の負担を軽減しつつ、活動の多様性を確保している。

杉本会長「委員会形式」というのは、要は、イベントや行事をやりたい方々が自主的にやること。そうなると、町内会の執行部は、必要なときにお金を出して、あとは行政の調整とか、警察の調整とかね。問題があった時に行政や学校にお詫びに行く、みたいな。だから執行部は、イベントについても、ほとんど意見を出さなくなりつつあります。

例えば、「夏フェス」は、やりたい人が集まって、下は小学生から上は70歳代が集まって、企画・運営をしています。「夏フェス楽しかったね。また来年もやりたいね」って終わるわけですよ。

執行部は「金は出すけど口は出さない」ことを続けていますが、これが難しい。だけど、執行部が、委員会運営側をサポートする安心感が、委員会メンバー、会員の協力的な参加を促す。そして、執行部と会員間の信頼関係をどうやって増していくかが鍵になる。

徳永副会長:委員会運営も、「やらされてる」っていう方と、いや、「私やりたいです」って手を挙げた方が運営組織として一つになると、必ず「私やりたいです」という熱い方に巻き込まれていくんです。

門間副本部長「楽しい方向に巻き込まれていく」、これが一番大事なこと。やらされてる方たちっていうのは、指示を聞いてるだけ、みたいに思いがちですけど、イベント当日の動きはすごいですよね。皆さん真面目に取り組んでくださるので、当日やっぱり困ったことがあったり、これどうやったらいいんだろうみたいな時にみんなで集中して乗り越えていくっていうところで、絆が生まれます。

片岡副会長:「イベントってやれば楽しいよね」っていうことですけど、参加するにはなかなか腰が重かったりする。だけど、はるひ野町内会には、例えば会長や副会長からも、「ちょっと一緒にやってみない」、「ちょっと手を挙げてみない」、っていう声がけで、参加ハードルを下げる雰囲気づくりもあるんです。

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コミュニティの基盤:「顔の見える関係」と信頼の醸成

門間副本部長「なぜ町内会に入ったのか」については、(住んでいるエリアの)班長さんが資料を持って回ってきて、当たり前のように、という流れです。特に何か言われたわけじゃないし、強制もされてもいないですし。それに、いろいろな催しやっていて、「楽しそうだからいいか」みたいな気持ちにもなりました。

引っ越してきて10年ぐらいたって、で、ようやく自分にも班長の順番がきて。実際、活動をしてみてすごく学びがありました。執行部の皆さんの運営会議のまとめ方とか、議論が分れたときに、どういうふうに話し込んでいくかとか、資料作成とか。でも、いつまでやるんだろうっていう気持ちになるときもあります。

片岡副会長:だってお仕事はあるし、もちろんご家族もあるしね。

門間副本部長:だけど、この地元地域で「ゆるいサークル活動ができてるよ」、っていう魅力があります。先輩が上からギューギューやれやれ、っていう感じでもなく。

片岡副会長本格的に町内会の活動を始めたのが40歳代前半で、町内会には企業の人間、会社員が多かったっていうこともあって、同じような企業文化っていうのを町内会に持ち込むことができた。そういう人たちの集まりなので、まさに異業種交流会に近い雰囲気がありましたね。それが、もしかしたら下の世代、さらにその下の世代にも、男女関係なく続いていると思います。

門間副本部長町内会の活動に参加することで、仲間が増えるんですよね。家が大変だったり、仕事で苦しいことがあっても、町内会に来ればみんながいて、いろんな話ができて、という関係づくりが出来上がってきているんです。

徳永副会長:お互い助け合って、ここは私が頑張るから、こっちよろしくね、みたいな感じでこう助け合いながらというか、力を分散させながら、うまいこと力が抜ける関係ができあがっていく。そして、やっぱりイベントって、顔が見える関係、知り合いがたくさん増えていくっていうのもあります。で、新しいメンバーがまた力を貸してくれる、と繋がりが広がっていきます。

門間副本部長:ただ、(イベントに目が行きがちですが)やっぱり防犯とか防災は、絶対しっかりしててほしいっていうのは、あります。町内会に入っている人たちの中では、一番そこが重要だと思うんですよ。あと、町内会が何やってるかが見えてるっていうのは、すごく魅力なのかなと思います。はるひ野は自主防災も活動しているところをちゃんと発信したりとか、見える化してます。昨年は、結構不審者情報があって、皆さんからも、「今回、こんなことがありました」っていう情報があったり、町内会のLINEやメールでも防犯通知が来る。一番重要なところが、町内会を通じてちゃんと見えてるっていうのがいいと思う。

片岡副会長最近、ソーシャルキャピタルって言葉があるんですけど、町内会の活動、活動の見える化が、住んでいる人どうし、互いの信頼関係を築くんだと思うんです。お互いの信頼関係があると、なんか困ってることあったら助けてあげましょうって気になるじゃないですか。「ちょっとやるよ」っていうのがどんどんどんどん集まってきてる。

徳永副会長:本当にそう。夏にスズメバチの巣ができた時も。

門間副本部長:すごかったです。早かった。住んでる方たちが連携してくれて。あと、停電が起きた時とかも。なんか普通に楽しいんですよね。近所の人たちと繋がってるっていうことが。停電とか地震が起きたときの「お互いの助け合い」、っていうところもありますし。いざという時に助け合える繋がりは、有事でない時にも繋がっていて楽しい、気持ちのいい関係があるっていうのが、いいなと思うんです。

杉本会長:町内会はやっぱり、街の安全・安心が最大の目的じゃないですか。で、自主防災とか防犯、これが町内会の中心であるのは間違いないんですよ。そのどっちも、顔の見える関係が大事です。

年末に行われるセーフティライトアップ。防犯の啓発が目的

杉本会長:「はるひ野」っていうところは20年前に、バーンとできちゃった街で、住民どうし、お互いが全然わからない。だから町内会は、顔の見える関係を作ってきたんです。

杉本会長:伝統にしてもいいなっていうのが、「ゆるい関係」かなと最近思い始めています。生活インフラ、ゴミの問題とか交通問題とか災害時の準備や訓練とか、そういうものはね、やっぱりエッセンシャルな活動なんで、どうしても続けていかなくちゃいけない。一方で、文化的なイベントはなくてもいいわけじゃないですか。

なくてもいい祭りを定例化してしまっている。そうなるともう義務感しか残らないです。しんどいですよね。だから義務はやめましょうっていうことで、実行委員会形式になった。執行部が前面には出ていきません。やりたい人が手を挙げてやってください。やりたい人がいなかったらもうその年は「やらない」でもいいじゃないかということです。

じゃあ、町内会の目的ってなんだっけ。それは、やっぱり顔が見える関係が必須な防犯、防災でしょう。もしもの時のために備えましょうねと。この二つに関しては、これはゆるくやっちゃダメで、もうマストで必ず年一回はやりましょうね、これはもうマストで参加してくださいねっていう、ということです。安心、安全なまちづくりのために、顔の見えるイベントや集まりを開催する。お互い、顔が見える関係になっておくことがいざというときに大切です。

防災ジャンボリーでは、身近なことをテーマに防災の啓発を行っている

タウンニュースの記事はこちら

https://www.townnews.co.jp/0203/2025/11/14/811155.html

https://www.townnews.co.jp/0203/2025/04/11/780524.html

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地域の未来へ:2040年の「はるひ野町内会」

徳永副会長:同じような世代の方が一気に引っ越してきて、同じように年を取っていくんですよね。子どもの数も減ってきました。

片岡副会長:はるひ野町内会の人口のピークラインは過ぎましたね。

門間副本部長:子どもたちも育っていき、また担い手も少なくなったので、子ども会がなくなりました。

徳永副会長:シニアクラブも同時になくなりました。今、ここにいる私たちも必ず年を取るんです。でも私は、楽しい老後にしていきたい。なので、そのための取り組みを、試行錯誤して続けていかなくちゃいけないと思っています。

片岡副会長:我々も将来、「限界集落になる」っていう危機感を持ってる。今は、これだけ会員さんはいらっしゃるけれども 、20年後を予測すると、60歳以上が半分以上になっちゃう。街の新陳代謝がなかなか進まないだろうなっていうのもあります。

杉本会長:20年後、みんなおじいちゃんおばあちゃんなんですよ。だからもう、高齢化を受け入れようよ、と考えてます。未来の子どもに選ばれる街にしたいのと同時に、高齢者に優しいまちづくりをしていきたいです。

2040年をターゲットにどういう街にしたいのかの検討中で、もちろん高齢化の話もある。真剣に20年後を考える町内会に、今なりつつある。そういうのはすごい大事だと思います。「今年のイベント、とりあえずどうしようか」という目の前のことを考えることは、それはそれで必要です。だけど、将来に向けて考えをちゃんと持っていますよ、という町内会であれば、さっきの「信頼ある町内会」って話に繋がるんじゃないかなと思いますね。

タウンニュースの記事はこちら

https://www.townnews.co.jp/0203/2025/04/18/781443.html

左から杉本会長、門間副本部長、徳永副会長、片岡副会長

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はるひ野町内会概要

発足年:2004年〈平成16年〉10月、16班、90世帯で発足

場所:川崎市麻生区、最寄り駅は小田急電鉄多摩線「はるひ野駅」 東京都多摩市・稲城市・町田市と隣接

現在の加入世帯数:2025年3月末時点で約2,000世帯

主な年間行事:
 4月:花と緑のフェスタ
 8月:はるひ野夏フェス
 11月:はるひ野縁日、はるひ野防災ジャンボリー
 12月:セーフティライトアップ点灯式
 2月:住民防災講座

活動部門
 防犯部会/交通部会/まちなみ協定部会/環境本部/自主防災組織/まちづくり本部/コミュニケーション本部/事務局

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住所

神奈川県川崎市麻生区

ホームページ

外部HPリンク

公開日:2026-03-05

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