10月31日(日)に投開票される第49回衆議院議員総選挙に合わせ、秦野市内有志の店舗が投票率向上のための取り組みを行っています。投票済証明書を提示すると「会計10%オフ」などのサービスが受けられるというもので、10月26日時点で22店が参加しています。
発起人は秦野市菩提で飲食店「味乃大久保」を営む小野瀬幸弘さん。ラジオで他市の取り組みを聞き、「これなら自分にもできる」と2015年の秦野市議会議員選挙で秦野市鈴張町の北京館と始めました。
この時、「いい取り組みだね」「興味なかったけどサービスあるなら行こうかな」など来店客の声に手ごたえを感じ、翌年の参議院議員選挙時に仲間に声をかけ取り組みを拡充。投票率向上と秦野市内商業活性のため継続しています。
それまで漫然と投票していたが、今では年々下がる投票率に危機感を募らせる小野瀬さん。「投票率50%以下の選挙が民意を反映した結果と言えるのかと疑問がわいた。地域活性と政治は切り離せないし、投票率が上がれば政治家側にも緊張感が生まれる。1人でも多くの人が投票に行くきっかけになれば」と語っています。
参加店である秦野市平沢の「らーめんとんちんかん」の高瀬徳光さんも、同じ思いをもつ人の1人。「投票は政治に自分の意思を表示できる唯一の場。1人でも多く投票しないと絶対に変わらない」と常々考えていました。2人に共通するのは、「若い人にもっと政治に興味・関心を持って欲しい」という思い。「今後は若い人たちへの周知や、取り組みの更なる拡充をどうするかが課題」と小野瀬さんは話しています。
秦野市内参加店舗は居酒屋・カフェ・ラーメン店など飲食店、洋菓子店、美容サロン、カラオケ、美容室、雑貨店などがある。投票日の10月31日から11月10日(水)が選挙割のサービス期間となっている。
投票済証明書は期日前投票・当日の投票共に係員に要望すれば貰うことができます。