特定非営利活動法人WE21ジャパンたまが運営するリユース・リサイクル店「WEショップたま」が12月15日、開設から20年を迎える。地域住民から寄付された衣類や雑貨を販売し、収益金をアジアや被災地の支援に充ててきた同店。2020年度までの支援金総額は1140万円に上り、資源が循環する拠点として次の支援を見据える。
川崎市内団体の活動も
神奈川県を中心に36のNPO法人が展開するWEショップ。「たま」は2001年、布田で始動。2011年には、中野島の新多摩川ハイム4号棟1階に移転した。当初はカンボジアなどアジアの食料支援や教育支援、自立支援を中心に展開。東日本大震災以降は国内にも目を向け、福島県の農業や避難者への支援を続けるほか、川崎市内団体の活動も支えている。
資源の再利用や環境問題も
コロナ禍では休業や短縮営業の影響を受けてきたが、2020年度は1096件の寄付品が寄せられ、3262人が来店。その収益を基にカンボジアの「幼い難民を考える会」や、女性の自立支援を行う「花みずき」など、約10カ所に70万円ほどの支援を行った。法人代表を務める鈴木久子さんは「羽毛の回収など、資源の再利用や環境問題のことをもう少し考えていきたい」と展望を語った。