真っ青な空と海に映える純白のウェディングドレス。門出の２人を江の島を舞台に撮影するフォトウェディングをしかけるプロデューサー。一生の思い出に相応しいその美しさは、地元のみならず全国から依頼がくる人気ぶり。「これだけロケーションが良くてアクセスが良い。人生の節目にぴったり」と笑う。

発端は友人と経営を引き受けた江の島らーめん花みずき。ウェディングを手掛けながら働き、島の人たちと交流。神社や水族館、宿泊施設など様々な宝の山に気づいた。

さらにフォトウェディングはもちろん、神社を使った挙式、旅館を使った披露宴など「人を呼ぶことができ島の活性化にもつながる」と江の島ウェディングを発案した。「地元の方々にかわいがってもらって、その恩返し」でもある。始めて８年。和装と江の島の組み合わせも大人気で、七五三や成人式の撮影を含め、昨年時点で１月まで予約が埋まっている。

江の島ウェディングの起点となったラーメン店では現在も店長として店をきりもり。ここでは学生アルバイトのスタッフの成長が楽しみだ。「ずっといてくれる子が多い」と嬉しそう。一方だからこそ大人としての規範が大事とも。先の緊急事態宣言で酒類提供NGの中「お酒を出せば売上げはあがる。でもそんな姿は見せられない」と正しい背中を見せた。

節目の人には美しい思い出を、いずれ社会に巣立つスタッフにはあるべき大人の姿を。ともに心に残る二刀を、これからもふるう。

企業紹介

江の島を舞台にしたフォトウェディングなどを手掛ける。そのほか節目の記念撮影や着物レンタルなど幅広くサービスを展開中