横須賀市西浦賀にある「千代ヶ崎砲台跡」の高台に植えられている約30本のオオシマザクラが4月2~3日ごろに見ごろを迎えそうだ。
同砲台跡は、明治・大正・昭和期に首都防衛の役割を担った東京湾要塞のひとつで、国の史跡に指定されている。昨秋から土曜・日曜・祝日のみ公開を行っており、レンガ積みの弾薬庫や砲座が良好な保存状態で遺されていることから多くの見学者が足を運んでいる。横須賀市が観光施策として展開している「よこすかルートミュージアム」のサテライト施設にも位置付けられている。
白い花を咲かせるオオシマザクラは、1977年に市民投票で横須賀市の木に指定されており、かつては薪炭材として横須賀製鉄所で燃料として使われていた。同砲台跡のサクラは戦後に植栽されたものだという。
公開時間は午前9時30分から午後4時30分。入場自由。