小中学生を対象にした居場所づくりと学習支援の場「かけはし」。昨年10月の開設から半年、当初1人だった生徒は15人に増えボランティア(ボラ)講師も48人に。
かけはしは藤田健太郎代表(25)=南区在住=が、学ぶ意欲はあるがさまざまな事情で塾などに通えない小中学生に向け開いた無料学習支援の場だ。対面とオンラインで授業を展開。オンラインには千葉や長崎など地方からも参加がある。
有志のボラにより運営される無料学習塾は近年各地で広がっている。そんな中、かけはしは何らかの理由で学校でも家でも安心して過ごせないという子どもが落ち着ける場として、勉強を教えるだけでなく講師との自由な会話やゲーム、公園での課外活動などを通じた「居場所づくり」に重きを置く。「学ぶよりも前に、落ち着ける場所がなければ学習につながらない」と藤田代表。講師陣を意識的に学生や高校生主体にしているのも特徴で、「若い目線で接したほうが気持ちが伝わる」とねらいを語る。「ボラ同士の関係性も重要」との考えから、交流会なども行っている。「生徒とボラ、保護者が一体となり、笑顔になれる居場所に」。その3者のかけはしとなることを志す。
原則、毎週日曜の午前9時〜正午、矢部新町の青少年学習センターで40分授業を3コマ行っている。高校生の参加は応相談。高校・大学生のボラ講師も募集中。詳細は藤田代表【電話】070・4539・3628。